2024年5月21日
スキルアップ研究所、「企業研修によるリスキリングの実態調査」結果を発表
学研ホールディングスは17日、グループ会社のベンドが、同社が運営するスキルアップ研究所で実施した「企業研修によるリスキリングの実態調査」の結果を公開した。
同調査は、20代以上の社会人で、企業内でリスキリングを目的とした研修を受けたことのある人を対象に実施したもの。

それによると、企業研修にてメインで実施されたリスキリングの中身については、「ITリテラシー・DX」(31票)が最多となり、次いで「コミュニケーションスキル」(30票)だった。従来の企業研修のメインであった「コミュニケーションスキル」に加えて、DX社会に適応するためのITリテラシー・DXが企業研修として浸透していることがわかった。その他にも「ChatGPT」などの登場により、急激に身近になった生成AIを用いた「汎用的なAIスキル」(9票)も企業研修に取り入れられ始めていることがわかった。

企業研修でのリスキリングの期間を尋ねたところ、「1ヶ月以上3ヶ月未満」の回答が24人(26.1%)と最も多く、次いで「1ヶ月未満」の回答が23人(25.0%)となった。「1ヶ月未満」と「1ヶ月以上3ヶ月未満」を合わせた3ヶ月未満の回答が過半数となった。また、1年未満との回答が全体の9割近くを占めた。これらのことから、企業研修におけるリスキリングは比較的短い期間で行われていることがわかる。

リスキリング研修に対する満足度を尋ねたところ、「非常に満足」が14人(15.2%)で「ある程度満足」が51人(55.4%)となった。「非常に満足」と「ある程度満足」を足し合わせた割合は7割を超えた。また、「少し不満がある」と「非常に不満」を足し合わせた割合が1割以下となっており、リスキリング研修の満足度は決して低くないことがわかった。

「リスキリングに意欲的に取り組むための環境づくりのために必要だと考えたこと」を尋ねたところ、「スキル習得と連動した評価制度」が36票、「スキル習得にかかる費用面の支援」が30票と多くの票を集めた。また、環境づくりのための1番目に必要な施策として「仕事量の調節によりスキル習得を優先できる制度の整備」の声が多く挙げられた。
これらの結果から、「経営トップによるリスキリングの重要性の発信」や「職場の同僚や上司のリスキリングへの理解や励まし」といった職場内での企業研修・リスキリングに対する理解の促進などではなく、具体的な費用の支援やスキル習得と連動したインセンティブの構築が企業側に求められていると言える。
調査結果全文
https://reskill.gakken.jp/3530
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