2025年1月21日
有明高専、東大大学院d.labと「半導体人材育成分野での包括連携協定」締結
有明工業高等専門学校(有明高専)は20日、東京大学大学院工学系研究科附属システムデザイン研究センター(d.lab)と、「半導体人材育成分野での包括連携に関する協定」を締結する、と発表した。
同高専では、国立高専機構の「次世代基盤技術教育のカリキュラム化」(COMPASS5.0)半導体分野プロジェクトの実践校として、半導体設計人材育成を進めている。
一方、d.labでは現在、文科省「次世代X-nics 半導体創生拠点形成事業」の「Agile-X~革新的半導体技術の民主化拠点~」として、半導体分野の研究開発を主導。また、2024年4月からは、東大学部横断型教育プログラム「半導体教育プログラム」(SPIRIT)を開始して、半導体製造を担う人材育成にも注力している。
同高専では、これまで培ってきた半導体設計人材育成の知見と実績を基盤に、サーキットデザイン教育センター「Circuit Design and Education Center」(CDEC:シーデック)の2025年度初頭の設置を目指しており、CDECがd.labと同高専を繋ぐハブになり、高専の半導体設計教育と研究活動の機能強化につなげたいとしている。
今回の「包括連携協定」の署名式は、1月31日にd.labで行う予定。
【包括連携の概要】
①「教育の質の向上に関すること」
有明高専及びd.lab双方の教育資源を活用して、学生が即戦力として活躍できる実践的な知識・技術と、将来の半導体産業を牽引する研究開発能力を兼ね備えた人材を育成
②「研究及び産学官連携の推進に関すること」
将来的な共同研究開発を見据え、まずは研究交流や情報交換を通して連携基盤を構築して、互いの研究開発能力の向上に努め、その過程で産業界とも連携して、技術の社会実装を促進
③「学生・教職員の交流の推進及び資質の向上に関すること」
学生・教職員の交流を促進し、相互の知見や経験を共有することで、教育・研究の質向上と人材育成の活性化を図る
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