2025年2月6日
子どもの大学選び、保護者が重視するのは男子「就職実績」、女子「場所」=ハッシュタグYourChoiceProject調べ=
ハッシュタグYourChoiceProjectは5日、ベネッセと共同で、全国の中学生〜高校生の保護者5739人を対象に実施した、「子どもたちの進路選択(主に大学受験)における障壁がどこにあるのか」を明らかにするための調査の結果をまとめ発表した。
それによると、「子どもが進学する大学を考えるときに重視する特徴」を聞いたところ、最も多かったのは「研究内容や学部学科」(男子17.0%、女子16.5%)だったが、男女差が最も大きかった項目は「大学のある場所」(男子9.8%、女子12.0%)で、次が「大学の就職実績」(男子7.1%、女子6.2%)だった。
女子学生の保護者は「場所」を、男子学生の保護者は「就職実績」を重視していることが分かったが、女子学生の保護者が男子学生の保護者よりも「大学のある場所」を重視するのは、「女子には地元に残って欲しい」という気持ちの表れと思われる。
一方、男子学生の保護者の方が女子学生の保護者よりも「大学の就職実績」を重視するのは、「女子学生より男子学生の方が、保護者がより高額な年収を期待している」ことが関係していると考えられる。
また、「子どもに、大学進学時に地元(親元)に残ってほしい理由」を聞いたところ、「1人暮らしはお金がかかるから」(男子66.9%、女子59.0%)と、金銭面の不安を挙げる声が最も多かった。
1人暮らしをさせる時に、「安全面で特に不安に思うこと」を聞いたところ、「特にない」(男子25.2%、女子14.9%)が最も多かったが、女子学生の保護者は「性犯罪」15.2%に対する不安が強いことも分かった。
「詐欺・宗教等の被害」「地震などの災害」に関しては、男子学生の保護者の方がやや不安を感じており、特に詐欺や宗教的勧誘による被害に対しては、男子学生の保護者の方が強く警戒していることが示唆された。
「模試の判定が何以下であれば、志望校の変更を検討するよう子どもに勧めるか?」と尋ねたところ、首都圏の女子学生の保護者よりも地方の女子学生の保護者の方が、比較的高い判定でも志望校を変更するようすすめやすい傾向があることが分かった。
首都圏は、受験に関する情報が豊富で、難関大学を目指すための塾や予備校のサポートも充実しているが、地方では進学情報が限られており、「この判定で合格する可能性がどの程度あるのか」について、確信を持ちにくい。その結果、不確実な挑戦を避け、より合格可能性の高い選択をさせる傾向が強まっていると思われる。
また、今までの子どもの進路に関して、「影響を与えた・与えているもの、意見を変えるきっかけとなったもの」を聞いたところ、全体としては、「子どもからの話」「子どもの成績」が大きな影響を持つことが分かった。
地方では「学校や家庭」を中心とした直接的な情報源(3者面談/保護者面談、学校からの配布資料、学校での保護者会など)が大きな影響を与える一方で、首都圏では「インターネット」など多様な情報源が活用されており、面談や資料の影響が相対的に小さかった。
この調査は、中学生〜高校生の子どもを持つ全国の保護者を対象に、2024年9月16日〜23日にかけて、インターネットで実施した。有効回答数は5739人。
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