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2025年3月10日

総合型選抜のプレゼン試験、受験生の約5割が「受けたことがない」=じゅけラボ予備校調べ=

エンライクが運営する「じゅけラボ予備校」は7日、総合型選抜入試で大学受験をした18〜21歳の男女203人を対象に実施した、「総合型選抜入試で受験したプレゼンテーション形式の試験に関する実態調査」の結果をまとめ発表した。


それによると、総合型選抜入試の受験生の約5割(48.3%)が、大学入試で「1度もプレゼン形式の試験を受けたことがない」と回答。この結果は、大学側が必ずしも全員にプレゼン試験を課しているわけではなく、従来の筆記試験や面接など、他の評価方式とのバランスを図るために、選択制や併用が行われている可能性を示唆している。

実際にプレゼン試験を経験した受験生の中で最も多かった形式は、あらかじめ与えられたテーマに基づきレポートを作成し、その内容をもとにプレゼン資料を作成して口頭で発表する「プレゼン資料+プレゼン」で、約2割(19.7%)に上った。

この2段階評価方式は、受験生がテーマに沿って論理的な情報整理を行い、効果的なコミュニケーションスキルを発揮する点において評価されていると思われる。

次に多かったのは、自己の強みや将来へのビジョンを直接アピールする「自己アピールプレゼン」で、15.3%の受験生が経験していた。この形式では、受験生は、自身の長所と短所を具体的な経験に基づいて説明し、明確なキャリアプランと大学での学びへの情熱を示すことが求められる。

3番目に多かったのは、大学の模擬授業や体験授業に参加後、その授業内容を自らの言葉でレポートにまとめ、さらにその内容を基にプレゼンする「授業レポート+授業レポートに関するプレゼン」で、14.3%の受験生が経験していた。この方式は、受験生が実際の学びをどのように吸収し、整理し、伝達できるかを測るための実践的な評価手法。

以下、4位「課題レポート・小論文+課題レポート・小論文に関するプレゼン」12.8%、5位「制作物+制作物に関するプレゼン」8.9%、6位「グループディスカッション+グループプレゼン」5.9%、7位「実技を伴うプレゼン」4.9%と続いた。


また、プレゼン試験を経験した男女105人に、「プレゼン試験での失敗や改善点」を聞いたところ、最も多かったのは「プレゼンの構成やストーリーがわかりにくかった」23.8%で、伝えたい内容を効果的に整理し、一貫性のあるストーリーとして表現する技術が不足していることが浮かび上がった。

次いで「資料の準備が不十分だった」と「話が長くなり要点が伝えられなかった」各21.0%という結果になった。また、「質疑応答での適切な対応ができなかった」と感じた受験生も20.0%に上った。

以下、「自分の考えをうまくアピールしきれなかった」17.1%、「声の大きさや話すスピードなど話し方に問題があった」14.3%、「特にない」11.4%と続いた。

この調査は、総合型選抜入試(旧AO入試)で大学受験をした18〜21歳の男女を対象に、1月8~15日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は203人。

調査結果の詳細

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