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2025年3月18日

「すらら」活用で進化する英語 反転学習×学び直しの成功事例 /桜丘中学・高等学校

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桜丘中学・高等学校は、東京都北区にあり、創立100年以上の歴史を持つ中高一貫教育の私立校。2014年には、全国に先駆けて、1人1台のタブレット端末を導入するなどICTを活用した学びに取り組んできた。さらに、20 17年からはAIドリル「すらら」を活用し、個別最適な学びを推進する。「すらら」の活用を主導する、英語科 細谷 幸啓教諭、理科 辻本 正明教諭に効果的な活用法や成果について話を聞いた。

桜丘中学・高等学校

個別最適化された学び「すらら」を導入、アウトプット型授業での活用へ

桜丘中学・高等学校では、2017年から中学1〜3年生全員が「すらら」を活用している。ICT先進校として、デジタル教材へのリサーチを欠かさない同校は、AIにより個別最適化された学びを評価して導入を決定した。2024年度は、約450名の生徒が活用し、当初の目的であった英語検定や数学検定への対策だけでなく、活用範囲を拡大している。

英語科 細谷教諭は、学校全体の教育方針の柱として「個別最適化」をあげた。インプット型の集団授業ではなく、生徒一人ひとりに合わせたアウトプット型の授業を展開する上で、「すらら」などのICTコンテンツがその一役を担っているのだ。授業のスピードを落とさずに、定着率を上げるために、従来の教員の役割のどの部分を「すらら」で代替するのかが、成果につながる重要なポイントだと語る。

「すらら」なしでは実現不可能、英語の反転学習や学び直しの成果

◆「すらら」のレクチャー動画が支える反転学習の成功
細谷教諭は英語の授業で「すらら」を活用し、反転学習を実践している。他の英文法授業の内容と連携を図り、次に扱う単元を事前に「すらら」で課題配信し、生徒は予習を済ませた上で授業に臨む。この方法で授業内では基本的に文法などは扱わない。その時間を、豊富な量の演習やスピーキング練習といったアウトプットをする活動に有効に活用できるのが大きな利点だ。

「『すらら』で予習した問題だからわかる!」という声が生徒から上がると、周囲に良い影響が広がり、確実に予習を済ませる生徒が増えているという。

こうした成功の背景には、「すらら」のレクチャー動画の存在がある。「まったくのゼロベースから単元を自学できる動画があることは大きな強み、だから反転学習が成り立ちます。」と細谷教諭は強調する。

◆「すらら」の個別最適化された学び直しで確実な定着を図る

桜丘中学・高等学校
英語科 細谷 幸啓 教諭

さらに、確実に学びを定着させるための学び直しでも、「すらら」を活用する。単元内の細かな項目ごとに目標達成率を設定できる点が「すらら」のメリットの1つだ。これにより、よりきめ細かく生徒個々の理解度を把握できるのだ。間違えた問題は、生徒の理解に合わせて自動的に繰り返し出題されるため、できるようになるまで学習ができる。また、学び直しにおいてもレクチャー動画が有効だ。こうした個別最適化された出題機能があるから、生徒は自分のわからない点に気づくことができ、自動的に反復学習することで学びを定着できるという。

どうしても生徒がわからない問題があれば、細谷教諭がじっくりと時間をかけて解説を行う。ICT教材による網羅性と効率、教員による必要な対応を適切に効果的に使い分けて成果を出しているのだ。

「効果的な反転学習と学び直しは、『すらら』なしでは実現できません」そう語る細谷教諭は、確かな手応えを感じている様子だ。

年4回の「さくらカップ」でモチベーションを醸成

桜丘中学・高等学校では、年間を通して非常に積極的に「すらら」を活用している。生徒の学習意欲を高める工夫をしており、その一つが、年に4回開催される「さくらカップ」だ。各学年で「すらら」に取り組んだ時間の上位10名が表彰されるこのイベントは、生徒たちのモチベーション向上に大きく貢献していると、辻本教諭は語る。

2024年度は、5月、7〜8月、11月、1〜2月の4回、それぞれ英語検定や数学検定、ベネッセ学力推移調査、「すららカップ」に合わせて課題を配信し、計画的に実施。

4月から11 月までの「すらら」の学習サマリーによると、学校全体の合計学習時間は8,187 時間、総クリアユニット数は42,554 、生徒1人あたりの総学習時間は17.8 時間と、積極的に活用されていることがわかる。

さらに、学習データの分析から、取り組み時間が長い生徒は学力推移調査の成績に向上傾向があることも判明している。

学習時間帯の統計では、日中の時間帯に加えて放課後の利用も多く、家庭学習の定着にもつながっていると辻本教諭は語る。

「2024年4月〜11 月までの『すらら』活用サマリー」

「すらら」で自己効力感と自己調整力を育む

「さくらカップ」での10位までの表彰、ランキングの掲示、教員からのフォローなどが、生徒のやる気につながり、良い結果を生んでいる。「君がそんなにやったの?」という驚きや、「すごいじゃん!」という賞賛の声が教員や生徒の間で飛び交うと、受賞者は照れながらも誇らしげな表情を見せる。その瞬間、「自分ならできるぞ」という 自己効力感 が高まるのだという。

桜丘中学・高等学校 理科 辻本 正明 教諭

辻本教諭は、この自己効力感の向上を重視し、丁寧に生徒と向き合っている。何を勉強すればよいのかわからない生徒には、個別面談を実施し、一緒に目標を立てるところからサポート。たとえば、英語なら「関係代名詞」から取り組むといった形で具体的な指針を示す。一緒に決めた単元を「すらら」で繰り返し学習するうちに、生徒は「解けるようになった気がします」と自信を持ち始め、自己効力感 が芽生えていくのだという。
さらに、学習が進むにつれ、「すらら」を活用しながら 学習計画を立て、自分で実行し、振り返る という自己調整力も育まれていく。それまで配信課題をこなすだけの「受動的な学習」だった生徒が、「自ら学びを調整する能動的な学習」へと変化していくのだという。

こうした 生徒の成長を促す工夫 を、「すらら」が力強く支えている。

今後の展望として

「今年度の目標であった『すらら』活用の浸透は達成できたと思います。今後はさらに自主的な学習が広がると良いと思っています。そのためには、『さくらカップ』を継続しながら、自己効力感を高められるよう注力し、そして生徒が自分のがんばりがわかる仕組みがあると良いと感じています。例えば、すららネットさんの『すららカップ』では、毎日欠かさずにログインすると皆勤賞のグッズをもらえ、生徒のモチベーションにつながっていました。そういったことも考えていきたいです。生徒たちには『すらら』をやればやるだけ身に付くので積極的に使って自分のものにしてほしいです。」と辻本教諭は笑顔を見せた。

「生徒たちにとって、『すらら』もその他のICT教材もいつでも隣に先生がいるのと同じなのです。いつでも学びたい時に、自分の好きなようにカスタマイズして学んでほしいです。
そして、学ぶ生徒や保護者の方々にも満足して活用してもらいたいですし、担任や教科担当教員にとっても、さらに良いコンテンツになるよう、すららネットさんと共にブラッシュアップしていければと思います。」細谷教諭が期待を込めた。

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