2025年4月4日
関西外国語大学、外国語学部の学生が生成AIを利用した語学学習システムの研究成果を発表
関西外国語大学は2日、同大学 外国語学部(英語&デジタルコース)の学生が、東京都市大学で3月24日から5日間開かれた電子情報通信学会総合大会で、生成AIを利用した語学学習システムの研究成果を発表したことを公開した。
外国語学部2年生の的場詩音さん(国際関係・ビジネスコース)の発表は、AI教師アバターを使ってペアワークと人間が教師役をつとめたペアと比較した内容。
AI教師アバターはChatGPTを基盤として学習者の会話をリアルタイムに分析して、会話終了後には文法的誤りだけでなく、自然な表現への修正など多角的なフィードバックをした点が評価された。また、会話が途切れることなく進められ、学習者の意欲を高める効果があることが示唆された。
外国語学部3年生の古賀愛弓さん(英語&デジタルコース)は、韓国語では目上の人には敬語を用いて視線を控えめにする一方で、親しい間柄ではカジュアルな表現を使い適度なアイコンタクトをすることに着目した。
会話はChatGPTが担当。視線トレーニングはPepperの顔認識と追尾機能で学習者の視線の動きを記録・評価する。学習者は韓国語の使い分けだけでなく、視線を含む韓国特有の文化的マナーを実践的に習得できることがわかった。
外国語学部3年生の折橋暖人さん(英語&デジタルコース)は、複数言語の学習者がChatGPTの混在言語処理能力を評価した。
被験者は外国語大学で英語を専攻している大学生10人。全員が大学入学後に中国語を学び始めた。ChatGPTで10人に英語で質問して中国語で答えさせた。結果はChatGPTは英語と中国語の混在する回答を概ね正確に理解することができた。学習者に心理的負担を軽減する可能性を持つことがわかった。
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