2025年4月21日
すららネット、鳥取大附属小学校との共同実証研究の中間報告を公表
すららネットは18日、今年1月から鳥取大学附属小学校と共同で実施している、同社のアダプティブドリル教材「すららドリル」を活用した実証研究の中間報告を公表した。

同実証は、「学習データの利活用」と「個別最適な学びの実現」を目的に、同小の3〜5年生を対象に実施。児童の学習履歴をもとに苦手やつまずきを特定して、AIドリルを使って一人ひとりに応じた「おすすめ復習ドリル」を提案・配信し、効果的な学習支援のモデル構築を目指す。
第1フェーズでは、1月の課題提出や自学自習の学習ログを同社が分析し、児童個人のドリル正答率が低い順に5つのユニットを「おすすめ復習ドリル」として2月上旬に配信したほか、2月の学習ログも同様に分析し、3月上旬に「おすすめ復習ドリル」を個別に配信。取り組みはすべて児童の任意としながら、継続的な学習促進を図った。
今回公表した中間報告では、2024年12月から2025年1月と2月から3月のそれぞれ2カ月間ずつの学習データを比較・検証して、AIによる提案型学習支援の効果を多面的に分析。今後は、この結果を踏まえ、改善策を取り入れた第2フェーズへと移行していく。
中間報告では、学習への取り組み姿勢ごとに「おすすめ復習ドリル」として配信した5つのユニットに取り組んだユニット数を、達成率として分析。その結果、勉強で分からない問題があると手をつけずに終わる傾向のある児童たちが、「おすすめ復習ドリル」の達成率が最も多いことが明らかになった。
また、勉強で自分のつまずきが分からない児童は、「おすすめ復習ドリル」に積極的に取り組む傾向が見られた。
これらの結果から、学習意欲が低い児童は勉強をやる気がないのではなく、AIドリルで自分の弱点に合わせた学習の道筋が示されれば、「やってみよう」という学習への1歩を踏み出しやすくなることが示唆された。また、復習への心理的ハードルを下げるためには、教員による声かけや寄り添った支援が効果的であることも明らかになった。
今回の中間報告を通じて、「すららドリル」が児童の学びの第1歩を後押しする手がかりとなり得ることが明らかになった。同社は今後、「おすすめ復習ドリル」の配信を継続しながら、学習に対する心理的ハードルを下げる工夫と、教員による伴走支援の強化に取り組んでいく考え。
第1フェーズでは、復習ドリルに対して「苦手な問題ばかり」といった印象を持つことで、児童が取り組みをためらうケースも見られたが、その一方で、教員の声かけやサポートが、子どものやる気を引き出す重要な役割を果たすことも確認された。
そこで今後は、ダッシュボード機能を活用して、「どの児童に、いつ、どんな声をかけるとよいか」が可視化されるような工夫や、具体的な声かけ例の提供など、教員が自然に伴走できる支援のあり方を整えていく。
「すららドリル」は、公立小中学校向けのAIドリル教材で、児童生徒一人ひとりの理解度に応じたアダプティブな学習を提供。AIによる「つまずき診断」や「出題難易度コントロール」で、国語・算数/数学・英語・理科・社会の5教科を、学年を越えて柔軟に学ぶことができる。
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