2025年4月24日
すららネット×埼玉・朝霞市教委、AIドリルを活用した共同実証研究を開始
すららネットと埼玉県朝霞市教育委員会は4月から、同市立朝霞第三小学校と朝霞第四中学校で、同社のAI型教材「すららドリル」を活用した共同実証研究を開始した。
同研究では、児童生徒一人ひとりの学習状況に応じた個別最適な学びの実現を目指し、AIドリルによる学習支援の教育現場への有効性を検証する。実証期間は2026年3月まで。
実証研究のテーマは、「つまずきを自信に!成長を実感できる授業の実現に向けたAIドリルの活用法の検証」。学びの過程で生じるつまずきを可視化し、早期の対処を可能にするAIドリルの仕組みを授業と家庭学習に組み込んで、児童生徒の理解促進と教員の指導支援の両面から効果を測定する。
「すららドリル」は、児童生徒の学習状況を可視化し、つまずきの原因を分析、個別に復習課題を出す機能を備えており、学習ログを活用することで、教員が日々の授業に役立てることもでき、効果的な個別指導につながる。
また、今回の実証では、学年や教科ごとの課題にも注目しており、小6の算数では、中学進学前につまずきを克服し、学習習慣や「自分はできる」という感覚=自己効力感を育てるのが狙い。
中1の英語では、入学直後から見られる学力の2極化を防ぐのが課題。小学校の英語が「楽しい活動中心」であった一方、中学では急に「覚える・文法重視」に変わるため、戸惑う生徒も少なくない。文法に重点を置いた「すららドリル」は、そのギャップを埋める役割を担う。
【実証研究の概要】
期間:4月〜2026年3月(「中間報告」12月、「最終報告」2026年5月予定)
使用教材:「すららドリル」
対象校:
・朝霞第三小学校6年生約130人(算数)
・朝霞第四中学校1年生約120人(英語)
主な目的:
・児童生徒が「単元学習中から自らの苦手に気づき、克服するサイクル」を身につける
・教員が苦手箇所の傾向を授業ごとに把握し、個別対応を強化できる授業支援体制を構築
具体的な活用法:
①「授業内」:小テスト機能による理解度確認→AIによる復習課題の自動配信
②「家庭学習」:
・小学生は復習課題に1回20〜30分取り組み、不明点を蓄積しない学習習慣づくり
・中学生は文法単元ごとに「強化月間」を設定し、月2時間程度の課題に自主的に取組む
③「長期休暇」:学力診断テストで総復習→再テストや復習ドリルで定着を図る
教員支援:児童生徒への個別対応に役立つ独自の学習レポートを定期的に提供
評価方法:
・「定量評価」:学習時間、目標達成率、小テスト・定期テスト点数、つまずき克服率など
・「定性評価」:意欲・学習習慣・自己効力感・メタ認知の変化をアンケートで追跡
実施体制:
・すららネット開発チーム:シラバス設計、学習ログ分析
・同学校チーム:操作・運用研修、学習データの活用サポート
・朝霞市教育委員会:全体統括・調整
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