2025年11月20日
塾なし受験生の約9割が「学校+市販教材」で大学へ=じゅけラボ予備校調べ=
エンライクが運営する「じゅけラボ予備校」は19日、現在大学生の子どもを持つ保護者のうち、大学入試に際して塾や予備校などの教育サービスを利用しなかったと回答した574人を対象に実施した、「教育サービスを利用しなかった学生の大学入試に向けた学習方法についての調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、塾などの教育サービスを利用しない代わりに、「どのように学習を進めていたか?」を聞いたところ、最も多かったのは「学校で配布された教材や課題を中心に学習した」55.4%で、これは2人に1人以上が「学校の学びだけで大学受験に対応できる」と判断していることを意味する。
この背景には、近年の学校教育における受験サポートの充実や、オンラインを活用した質の高い授業の提供があると推測され、また、経済的な負担を考慮し、まずは公教育を最大限に活用するという、保護者の現実的かつ賢明な判断が伺える。かつてのように「塾に行くのが当たり前」という風潮は、もはや“過去のもの”となりつつあるのかもしれない。
次に多かったのが、「主に市販の問題集や参考書を使って独学した」34.0%。画一的な塾のカリキュラムに頼るのではなく、自分の学力レベルや志望校に合わせて、必要な知識を自ら取捨選択し、能動的に学習を進める学生が3割以上いることを示している。
良質な参考書が数多く出版されている現在、自分のペースで学習計画を立て、弱点を集中的に克服する「独学力」こそが、塾・予備校に通う以上の効果を生むと考える家庭が増えていることの表れと言える。
また、「通信教育を利用した」9.9%と「無料のオンライン動画や講座を使って独学した」8.5%を合わせると、塾や予備校を利用せずに大学受験した学生の約2割がオンライン上のリソースを駆使して学習を進めていることが分かる。
特に、有名講師の授業を無料で視聴できるサービスの普及は、教育格差を埋める大きな一手となっており、情報収集能力さえあれば、もはや場所に囚われずに質の高い教育を受けられる時代になった。塾や予備校が提供してきた価値の一部が、テクノロジーによって代替され始めていることを示唆している。
一方、「学校の教材」55.4%と「市販の参考書」34.0%を合わせると89.4%に達することから、塾・予備校を利用しない家庭の約9割が、学校教育と自学自習を軸に大学受験を乗り越えている実態が明らかになった。
この事実は、多額の費用をかけた塾通いが必ずしも必須ではないことを示唆している一方で、別途実施した「教育サービス利用の有無での合格大学内訳の違い」に関する調査では、挑戦する大学のレベルでは差が見られることも分かっている。
多くの家庭で「学校+自学自習」が大学進学の“王道”になりつつあるものの、より高いレベルの大学を目指す場合には、塾や予備校が持つ専門的な情報やノウハウが依然として有効である可能性を示唆している。

この調査は、2025年現在、大学生の子どもを持ち、その子どもが大学入試に向けて塾や予備校などの教育サービスを利用しなかった全国の保護者を対象に、8月8日~9月20日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は574人。
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