2025年11月18日
大学受験で塾を利用しない理由、1位「費用」、2位「本人が望まなかった」、3位「自分のペース」=じゅけラボ予備校調べ=
エンライクが運営する「じゅけラボ予備校」は17日、現在大学生の子どもを持つ保護者のうち、子どもが大学入試に向けて塾や予備校などの教育サービスを利用しなかったと回答した574人を対象に実施した、「塾を利用しなかった理由に関するアンケート調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、大学受験のために教育サービスを利用しなかった理由を聞いたところ、最も多かったのは「費用面での負担が大きかったから」で31.5%にのぼった。保護者の約3人に1人が経済的な理由を挙げたことになり、依然として教育費が家計に与える影響が大きいことを示している。
近年の物価高騰や学費の上昇傾向を背景に、塾や予備校にかかる費用を捻出することの難しさが伺える結果で、多くの家庭にとって、塾や予備校に通わせることが「当たり前」の選択肢ではなくなっている現状が鮮明になった。

経済的な理由に次いで2番目に多かったのは、「本人(受験生)が塾・予備校・家庭教師を望まなかったから」23.7%で、4人に1人近い受験生が、自らの意思で「塾に通わない」と選択していることを意味する。
この背景には、単にZ世代が主体的に学習できる能力を持つだけでなく、質の高い学習法に関する情報を誰もが簡単に入手できるようになった現代の環境が大きく影響していると類推される。今やYouTubeやSNS、個人のブログを探せば、現役の大学生や教育の専門家が発信する「自分に合った参考書の選び方」「効率的な学習計画の立て方」「各教科の具体的な勉強法」といった”学習のノウハウ”そのものが溢れている。
Z世代はこうした情報を主体的に収集・取捨選択し、自分だけの最適なカリキュラムを構築でき、画一的な集団指導よりも、効率的で自由度の高い学習スタイルを望む傾向が強いと言える。

3番目に多かったのは、「本人が自分のペースで勉強したかったから」19.9%で約2割を占めた。部活動や個人の趣味など、勉強以外の時間も大切にしたいというタイムパフォーマンス(タイパ)を重視する現代の若者の価値観を反映していると考えられる。
以下、「自宅学習(市販テキスト・参考書中心)で十分対応できると思ったから」17.4%、「高校の授業や学校配布の教材で十分だと考えたから」17.1%という回答も、それぞれ高い割合を示した。
質の高い参考書や無料のオンライン動画コンテンツの普及、そして高校における進路指導の手厚さが、塾や予備校に頼らない学習を可能にしている背景が伺える。

今回の調査では、「本人が望まなかったから」23.7%と「本人が自分のペースで勉強したかったから」19.9%を合計すると43.6%になり、実に4割以上の家庭で、子ども本人の意思が「塾なし受験」の大きな決め手になっていることが明らかになった。
これは、もはや大学受験のスタイルが1つではなく、個々の受験生が自分に合った方法を主体的に選択する時代になったことを強く示唆している。経済的な理由だけでなく、受験生自身の価値観の変化が、大学受験市場に大きな変革をもたらしていると言える。
この調査は、2025年現在、大学生の子どもを持ち、その子どもが大学入試に向けて塾や予備校などの教育サービスを利用しなかった保護者を対象に、8月8日~9月20日にかけてインターネットで実施した。有効回答数は574人。
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