2026年8月24日
ベネッセ、不登校生徒の「主体的な学び」の支援に向けた生成AI活用の研究成果を公開
ベネッセコーポレーションは21日、ベネッセ高等学院 中等部がベネッセ教育総合研究所と連携し、不登校生徒の「主体的な学び」の支援に向けた、生成AI活用の研究成果を公開したことを発表した。
ベネッセ高等学院 中等部はベネッセ教育総合研究所と、生徒の「主体的な学び」を支える、AI活用の可能性を検証する実践研究に取り組んでいる。
同実践研究では、生徒の日々の計画・振り返りに生成AIを組み込んだ。生徒は朝にその日の計画を立て、夕方に一日の活動を振り返り、その際にAIからフィードバックを受ける。フィードバックの内容によって、計画・振り返りの記述にどのような違いが生まれるのかを検証した。

研究では、生徒を、A)「AIが定型の挨拶のみを返した」グループ(挨拶のみ群)、B)「AIが生徒の記述内容に応じたヒントを示した」グループ(ヒント提示群)、C)「AIが生徒の記述内容に応じた例文を示した」グループ(例文提示群)の3グループに分け、これらを比較。
その結果、B)ヒント提示群およびC)例文提示群では、A)挨拶のみ群に比べて、計画や振り返りの内容を書けた日の割合が高い値を示した。また、夕方の振り返りに具体的な内容を書けた日の割合にも違いがみられた。これらの結果はAIのフィードバックが、「計画・振り返りの内容を書き始める一歩を支える」こと、そして「生徒の振り返りを具体的にする手がかりとなる」可能性を示している。
不登校を経験した生徒の中には、生活や学習のペースを整えることに難しさを感じる生徒もいる。一人ひとりが「主体的な学び」を進めるためには、自ら目標を立て、状況に応じて行動を調整し、振り返りながら次の一歩につなげる「自己調整」の力が重要。
今回の結果は、こうした計画や振り返りを生成AIがサポートできる可能性を示唆。一方、AIに答えを委ねたり、生徒支援をAIだけに任せたりするのではなく、生徒の取り組みや状態を教職員が見取り、必要に応じて人の支援につなげることも重要。ベネッセ高等学院 中等部では、今回の実践を通じて、人とAIがそれぞれの強みを活かしながら、子どもたち一人ひとりの「主体的な学び」を支える新たな支援のあり方を検証し、運営に活かしていく予定としている。
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