2019年1月24日
GLOCOM六本木会議、「教育情報化5つの提言」を公開
GLOCOM六本木会議・教育分科会は23日、世界的にも遅れが著しい日本の教育情報化にブレイクスルーをもたらすための「5つの提言」を公開した。
GLOCOM六本木会議は、2017年11月から「教育情報化のブレイクスルー分科会」で、産官学からの多様な参画者とともに検討を進め、今回、「5つの提言」をとりまとめた。
提言(要旨)の1つ目は、「1人1台学習者用コンピュータ整備の実現」で、日本の公教育のICT環境を、学習者1人1台コンピュータ配備の世界先端レベルに引上げようという。
2つ目は、「学校への確実な情報環境整備と有効活用」。児童・生徒中心の機器活用視点と実態に寄り添う仕様によって、機器死蔵率を低減させようという。
3つ目は、「デジタル・コミュニケーションの抑制から活用へ」。学校への私有機器持ち込みを認め、積極活用のためのデジタルシティズンシップ教育の実施を提言している。
4つ目は、「教育分野のオープンデータ整備・活用の推進」。学校や教育委員会の透明性のため、収集・所有するデータのオープン化と検索機能を提供しようという。
5つ目は、「デジタルによるひらかれた学校づくり」で、円滑なコミュニケーションのため、保護者向けオンライン告知サービスや学校SNSを活用しようと提言。
GLOCOM六本木会議は、情報通信分野で、次々と登場する革新的な技術や概念に適切に対処し、日本がスピード感を失わずに新しい社会に移行していくための議論の場を提供することや、政策提言活動を行うことを活動意義として、2017年9月に設立。産官学民によるメンバーで構成され、各種勉強会、分科会活動などを行っている。
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