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2019年1月30日
トレンドマイクロ、ビジネスメール詐欺対策の新技術
トレンドマイクロは29日、ビジネスメール詐欺対策の新技術「Writing Style DNA」を発表した。
「Writing Style DNA」は、AI技術でメール作成者の書き方の癖を分析し、なりすましメールを防ぐ。同技術を搭載したクラウドアプリケーション向けセキュリティサービス「Trend Micro Cloud App Security」を2月15日から提供開始する。
経営幹部や取引先などになりすまし、金銭や特定の情報を騙し取るサイバー犯罪「ビジネスメール詐欺」は、国内外の複数の組織で被害が発生。トレンドマイクロの調査では、国内法人組織の39.4%が金銭や特定の情報を騙し取るメールの受信経験があることが判明しているという。
ビジネスメール詐欺の対策は、業務メールの盗み見やメールアカウントの乗っ取りを防ぐための不正プログラム対策、不正サイトへのアクセスを防止する対策などに加えて、なりすましメールを検知する対策が重要。
トレンドマイクロの提供するメールセキュリティ製品では、模造されたドメインからのメールをブロックする機能、メールの件名や本文に記載される緊急度や振り込みを指示する文言をもとにビジネスメール詐欺を検知する機能を搭載。しかし昨今のビジネスメール詐欺は、送信者情報、メールの件名や本文に記載される文言に不審な点が見られないケースも複数確認しており、従来の対策や受信者がメールの内容を確認するだけでは攻撃を防ぐことが難しい状況だという。
「Writing Style DNA」は、経営幹部や経理部長などビジネスメール詐欺でなりすまされる可能性が高い人物のメールについて、大文字の利用頻度、文章の長さ、空白の使用頻度など約7000通りの特徴をAIが学習する。
学習した結果をもとに受信メールと照合することでなりすましメールを検知する。ビジネスメール詐欺の疑いがあると判定した場合、受信者や管理者にビジネスメール詐欺の疑いがあるという警告付きのメールを送付することで被害を防ぐという。
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