2020年12月17日
金沢工業大、オンラインで視線を合わせた会話を可能にするWeb会議システムを発明
金沢工業大学は15日、同大学情報フロンティア学部メディア情報学科 坂知樹助教(専門:画像処理、医用画像処理)がオンラインでも視線を合わせながらの会話を可能にするWeb会議システムを発明したことを発表した。
同発明は12月11日に特許出願済(特願2020-205631)。これまで視線が合うWeb会議システムは報告が無く、新規需要が期待されているという。
今日一般的に使用されているWeb会議システムは、相手の顔が見える画面とカメラが違う位置にあるため、対面と違ってユーザ同士の視線が合わず、違和感を覚えてしまうケースが多いという課題がある。
今回発明されたシステムは、画面の両脇(左右もしくは上下)に置かれたカメラで画面中央に”仮想カメラ”を生成し、ユーザを正面から撮影したような映像を仮想的に表示。
生成された「画面の中央に位置する仮想カメラより撮影された画像」をWeb会議システムに表示することで、ユーザ同士の視線が合うWeb会議システムが実現。
この「画面中央に位置する仮想カメラより撮影された画像」は「ステレオマッチング」という技術を応用しているという。ステレオマッチングとは、人間が左右の目でモノを立体的に見る仕組みと同様に、左右のカメラで撮影した2枚の2次元画像から視差を推定し3次元の情報を推定する手法。
同発明ではこのステレオマッチング技術を利用して、2台のカメラの中間に位置する「仮想カメラ」が撮影した画像を推定。「仮想カメラより撮影された画像」を画面に表示することで、ユーザは画面内に映る会議相手と視線が合うという。
画面の相手と目線を合わせながら違和感なくコミュニケーションができるため、テレワークにおけるテレビ会議システムやWeb面接システムでの実用化が期待される。また視線のずれなく鏡を見るように写真撮影が可能になるため、証明写真機等の分野でも新規需要が見込まれる。同システムの実用化に向けて、今後、企業との連携を進めていくという。
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