2021年11月4日
就きたい職業がある中高生の76%が「実現のため努力している」=栄光ゼミ調べ=
栄光は、同社の進学塾「栄光ゼミナール」が、小学1年~高校3年生の子どもを持つ保護者487人を対象に実施した、「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」の結果をまとめ2日に発表した。同調査は2018年から毎年実施しており、今回が4回目。
それによると、「子どもには将来就きたい職業があるか」を聞いたところ、小学生保護者の64.7%、中高生保護者の47.4%が「ある」と回答。また、例年の傾向と同様、小学生の方が将来就きたい職業がある割合が高い結果となった。
中高生は、より現実的に職業を考える機会が増え、興味がある分野、得意なことを生かせる職業などを、見極めている段階にあると考えられる。
では、「就きたい職業のために、子どもが取り組んでいる、努力していることがあるか」を尋ねたところ、小学生保護者の62.6%、中高生保護者の76.0%が取り組んでいることや努力していることが「ある」と回答した。
将来就きたい職業を持つことで、明確な目標ができ、子どもが努力するモチベーションにつながると考えられる。
子どもと、「子どもの将来の職業について話したことはあるか」を聞いたところ、小学生保護者の95.3%、中高生保護者の97.4%が「話したことがある」と回答。
子どもと将来の職業について話した機会については、小学生保護者では「日常会話の中で、職業についての話題があがった時」が79.0%と最も多く、中高生保護者で最も多かったのは「受験など子どもの進学・進路を考える時」で74.3%だった。
中高生では、進路選択の際や学校でキャリア教育を受けた時など、職業について保護者と話すきっかけが多いことが明らかとなった。
「保護者が今までに就いた仕事・会社を選ぶ際に重視したこと」と、「将来、子どもが仕事・会社を選ぶ際に気にかけたいこと」を聞いたところ、保護者自身の職業と比べ、子どもの将来の職業には「自分の好きなこと・得意なこと・資格が生かせる」をより求める傾向にあることが明らかとなった。
年々、「ワーク・ライフ・バランスの取り組みが充実している」を重視する保護者が増えている傾向にあるが、子どもの将来の仕事についてだけでなく、保護者自身の職業選択の際も、ワーク・ライフ・バランスを重視する保護者が増えている(2019年25.4%→2020年31.5%→2021年33.5%)。
子どもが、「保護者や家族の仕事について知っているか」との質問では、小学生保護者の93.0%、中高生保護者の93.8%が「知っている」と回答。多くの家庭で、家族の仕事について、子どもと話をしていることが分かった。
また、新型コロナの影響で、家族が在宅勤務をしている(していた)家庭は全体の67.4%で、昨年とほぼ同割合だった。そのうち、「子どもの職業観に影響があったと思う」と回答した保護者は25.4%だった。
「仕事に対する具体的なイメージが持てた」「保護者の仕事への理解が深まった」「オンラインでできる仕事・できない仕事があることを認識できた」といった影響があったようだ。
この調査は、小学1年~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)を対象に、9月15日~29日にかけて、インターネットで実施。回答者数は487人で、うち小学生保護者が215人(44.1%)、中高生保護者が272人(55.9%)。
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