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2021年11月30日

予備校エススリー、2022年度医学部入試の動向予測と注意点を公開

東大医学部(理3)生講師の予備校S3(エススリー)は29日、来年度医学部入試の動向予測と注意点を公表した。


それによると、医師総数が過剰になるとの見通しから将来的に医学部定員削減の方向が打ち出されているものの、コロナ禍で医療現場での人材不足が解消されていない状況を考えれば、今後3年程度は医学部の定員減は実施されないのではと予想される。

また、地域医療に従事する医師の養成を目的とした「地域枠」での入学については、文部科学省の調査結果においても、卒業後にその大学のある県内に残って地域医療に従事する可能性が一般入学者のそれを大きく上回っていることが実証済みであり、こうした流れは今後ますます大きくなると考えられ、それは一般受験生にとって実質的な定員削減にもなると言える。

さらに近年では、学校推薦型・総合選抜型などを拡大する動きが多くの大学で見られ、一般選抜での募集人員が年々減少傾向にあるが、この流れは今後も続くと考えられる。都内の私立医学部でも地域枠から「東京都在住」、または東京都地域枠の撤廃を実施する学校が増えつつあり、それに替わって学校推薦枠の制定が起きている。

国公立大入試でも総合型選抜・学校推薦型選抜の拡大が進み、一般選抜では後期日程廃止が続いているほか、調査書や受験生本人が記載する志望理由書の提出を求める大学が増えている。一方、2年目となる来年の共通テストでは難易度が上がり、平均点は下がる可能性が高いと見る向きが多いという。

そうした状況を踏まえて、来春、国公立医学部を目指す受験生が注意すべきことは、共通テストが難しくなるということ、その上で、国公立医学部を目指すためには共通テストで最低でも8割、できれば8割5分の得点を確実にとること、そのためには苦手科目の克服が重要になると指摘している。

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