2021年12月9日
スキルアップ意欲が高いZ世代、取得すべきと思う資格は「TOEIC」や「ITパスポート」=ユーキャン調べ=
ユーキャンは8日、Z世代・ゆとり世代・就職氷河期世代の3世代で仕事や資格に対する意識にどういった違いがあるのかを明らかにするため、10~50代の男女591人を対象に実施した、「(世代別)働き方と学び方に関する意識調査」の結果をまとめ発表した。

それによると、「仕事をする上で大切にしたい価値観」について聞いたところ、Z世代(18~26歳)は、1位が「楽しく働くこと」で、これから働く時間が長い分、仕事に楽しさを求めていることが分かった。
ゆとり世代(27~35歳)の1位は「プライベートを大切にできること」で、結婚や子育てなどでライフステージが変化していく年齢に差し掛かり、他世代と比較してプライベートを重視する結果になった。
バブル崩壊後の「就職難」となった時代を経験・目撃している就職氷河期世代(36~51歳)は、「安定していること」が1位で、安定志向であることが改めて明確になった。
世代間で差が生まれたのは「仕事で新しいことに挑戦できること」への回答。Z世代は16.0%、ゆとり世代は10.2%、就職氷河期世代は8.1%が大切な価値観と回答し、若い世代ほどチャレンジ志向であることが分かった。
次に、職場に求めたいことを質問したところ、就職氷河期世代は半数が「良好な人間関係・社内の風通しの良さ」と回答。数値に少し差はあるものの、Z世代、ゆとり世代ともに「人間関係」と「給与の高さ」を求めている人が多く、年代に関わらず職場に求めていることだと分かった。
また、ワークライフバランスについての質問でも、「プライベートよりも仕事を充実させたい」派は、Z世代で32.0%、ゆとり世代で28.3%、就職氷河期世代で18.8%だった。
将来への不安があるかを聞いたところ、全世代ともに80%以上が「ある」または「少しある」と回答。「何に不安を感じているか」は、就職氷河期世代は63%が「お金のことが不安」と回答した。

ゆとり世代とZ世代も「お金のことが不安」との回答が最も多かったものの、ゆとり世代は、「頼れる身内が近くに居ない環境で子育てをしっかりできるかが不安」(29歳女性)など「子供」のことを不安と思っている割合が他世代に比べて約2倍多かった。Z世代では、「お金」と「仕事」に続き、「結婚」との回答が3番目に多かった。
次に、その不安に対して準備していることを聞いたところ、どの世代も共通して30%以上が「貯金」と回答。次に多かった回答は、Z世代が「スキルアップ・資格取得」、ゆとり世代・就職氷河期世代が「投資」だった。
ただし、いずれの世代でも15%以上が将来のために「スキルアップ・資格取得」を準備として行っていると答えている。自らのスキルアップで仕事の幅を広げたりキャリアアップに繋げたりして、不安を減らすように努力している人も多いことが分かった。
「学びやスキルアップに対して意欲はあるか」を聞いたところ、「とてもある」「ある」「少しある」との回答がZ世代84.5%、ゆとり世代79.0%、就職氷河期世代76.9%と続き、若い世代ほどスキルアップに対して意欲的なことが分かった。
とはいえ、全世代で4人に3人以上が「意欲がある」と回答しており、多くの人がスキルアップへの意欲を見せている。
次に、普段の生活の中での勉強・学習に対する意識を聞いてみると、「学びたいことがあるため、積極的に勉強するようにしている」「学ばなければいけないことがあるため、仕方なく勉強している」「特に学びたいことはないが、勉強するようにしている」の3つの回答がZ世代は63.5%だが、就職氷河期世代になると38.7%まで降下している。
「普段から勉強する」理由を聞いたところ、Z世代は1位が「仕事や学校で必要なため」、続いて「自分の興味関心を広げるため」「将来が不安なため」という結果だった。
ゆとり世代は、1位が「キャリアアップ・収入アップのため」で、Z世代と比べて仕事歴が長い分、必要に応じての勉強ではなく仕事上の目標達成のために勉強しているようだ。
一方で就職氷河期世代は、1位が「自分の興味関心を広げるため」で、仕事のためよりもプライベートを充実させるために勉強している傾向にあることが分かった。

この時代に「自分たちが取得すべき」と考えている資格は何かを聞いたところ、Z世代は、1位「TOEICテスト」、2位「ITパスポート」、3位「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」(MOS)、4位「メンタルヘルス・マネジメント検定」だった。
ゆとり世代は、1位は「簿記」で、以下、「TOEICテスト」、「ファイナンシャルプランナー」(FP)、「宅地建物取引士」と続いた。
また就職氷河期世代は、1位「ファイナンシャルプランナー」、2位「TOEICテスト」、3位「ITパスポート」、「簿記」だった。
この調査は、10~50代の男女591人を対象に、11月2日~8日にかけて、インターネットで実施した。
関連URL
最新ニュース
- システム ディ、秋田県教育委員会が「School Engine Web出願システム」を導入(2025年12月5日)
- ICT教材「すらら」、不登校支援で導入自治体数・ID数ともに過去最高を記録(2025年12月5日)
- ガイアックス、石川・富山・福井の小中高校に起業家教育の講師を無償派遣(2025年12月5日)
- 計算力は高いのに自信のない日本の子どもたち、小4・中2国際調査からわかった意識と実力のギャップ =スプリックス教育財団調べ=(2025年12月5日)
- 就活生の67.4%が「資格は就職に有利になる」と回答 =Synergy Career調べ=(2025年12月5日)
- 保護者の4割以上が学童保育に「勉強」と「安心」の両立を要望 =NEXERとHokally調べ=(2025年12月5日)
- 大学受験、保護者が最も不安を感じるのは「高3の秋~冬」=塾選調べ=(2025年12月5日)
- テックタッチ、早稲田大学が独自の出張申請システムに「テックタッチ」導入(2025年12月5日)
- 次世代ロボットエンジニア支援機構、「女性エンジニアの増加」目指しロボット・AI教材普及のクラファンを開始(2025年12月5日)
- 小中生向けプログラミング教室「CodeCampKIDS」、Scratchプログラミングコースをフルリニューアル(2025年12月5日)













