2022年7月28日
カタリバ、戸田市教委とオンライン活用した不登校児童生徒の学び支援の連携協定締結
カタリバは26日、埼玉県の戸田市教育委員会と、オンラインを活用し不登校・長期欠席の子どもたちの学びの充実を目指す連携協定を締結したと発表した。この連携を通して学びの選択肢の充実化・多様化を図り、より包括的に子どもたち一人ひとりのニーズに合った学びの実現を目指す。
カタリバは、2015年から不登校の児童生徒への支援事業を開始しており、昨年度からは、なんらかの理由で学校に通わない/通えない子どもたちへも学びの機会や居場所を届けられるよう、自治体と連携してオンラインを活用した支援プログラムを実施している。
支援を始めて1年以上がたちオンライン支援の手応えも感じられるようになってきたなかで、利用者に対してアンケートを実施。その結果、これまで1年以上学校に通えていない子どもの約8割が、オンラインの場であれば週に1回以上活動に参加できていることがわかった。また、「オンライン学習の場で新しい興味関心をみつけ将来の夢を語るようになった」「学校ではクラスに馴染めなかったがオンラインの場で新しい友達を見つけられた」という前向きな声も届いているという。
同協定を結ぶ埼玉県戸田市は、かねてより産官学連携による教育改革を積極的に推進してきた自治体のひとつ。不登校支援においては、支援の指針となる「戸田型オルタナティブ・プラン」を策定し、「戸田型校内サポートルームの設置」「不登校対策ラボラトリーの設立」「社会に開かれたネットワークの構築」を三つの柱として、学校内のサポートや相談窓口の設置だけでなく、地域への認知啓蒙活動などをおこない、社会全体での子どもの学びを支える包括的な支援のかたちを模索している。
今回の連携では、これまでのリアルな場を中心とした支援の枠組みの中ではつながれなかった「家から出られない子どもたち」へのアプローチを強化。同団体と連携してオンライン不登校児童生徒支援の仕組みを構築し、より包括的な支援体制の実現を目指すとしている。
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