2024年5月27日
保育施設でペーパーレス監査実施が急拡大 受け入れ「61.2%」昨年の2倍に =コドモン調べ=
コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」を利用中の全国の保育施設等を対象に実施した、監査(立入調査)におけるDX状況(書類での監査ではなく、ICTシステムの画面確認でのペーパーレス監査)についてのアンケート結果を発表した。
4月1日に施行された現行の児童福祉法施行令では、年に1回以上、自治体職員による実地検査を行うことを原則としつつ、書面やリモートによる非対面での検査が実施できるようになった。天災その他のやむを得ない事由がある場合にのみ適用されるとしているが、保護者団体や専門家からは検査緩和をすすめることへの懸念の声があがっている。
調査では、実際に書面やリモートによる施設へ足を運ばない形での検査が実施されたかどうか、そうした規制緩和について施設側で認識があったかという項目を追加した。

「監査を受ける際に、必要書類の提示ではなくペーパーレス(ICTシステムの画面確認)での監査を希望するか」の問いには、96.4%の施設が「一部、もしくは全部のペーパーレス監査を希望」。「書類での監査を希望」はわずか3.6%と昨年の8.9%からさらに減少した。背景には、「データで管理している書類を印刷することを負担に感じる」という声が多い。

「書類提示ではなく、コドモンの画面確認で監査を受けた(一部でも可)ことがあるか」の問いには、61.2%の施設が「ある」と回答。

そのきっかけは、「施設側から監査担当者に対しペーパーレス監査(コドモン)を打診したらOKが出た」「同じ自治体の他の保育園がペーパーレス監査だと聞き、ペーパーレスで実施した」という施設からの打診が46.7%、「監査担当者および行政担当者からペーパーレス監査(コドモン)で問題ないと言われた」が46.0%。施設から打診することがペーパーレス監査の実現につながる可能性が高いという。
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