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2025年8月19日

大学パワーランキング、「国内の国立大学における寄附金ランキング」発表

ポップコーンは12日、Webメディア「大学パワーランキング」で『【2025年度最新版】国内の国立大学における寄附金ランキング』を公開した。


公的データに基づき、国立大学の寄附金受入額(2022年度決算)を比較したもので、大学の財務戦略や社会連携の実態を可視化している。

1位は東京大学。創立150周年キャンペーン「UTokyo NEXT150」を機に寄附募集を加速させ、2022年度の寄附金受入総額は推定100億円に達した。2023年度には東京大学基金への寄附だけで54億円を集めていて、奨学金の充実や最先端研究・施設整備など、多岐にわたるプロジェクトを後押ししている。

2位は京都大学。創立125周年事業「未来基金」の効果で大型寄附が相次ぎ、2022年度も基金への寄附だけで67億円、総額は約95億円規模に到達した。iPS細胞研究など世界的に注目される研究分野や学生支援を重点配分の柱とし、伝統の「自由の学風」を資金面から下支えする。

3位は大阪大学。関西財界との強固なネットワークを背景に、医薬・化学系企業などから豊富な研究寄附を獲得。複数の基金を活用し、直近3年間で累計333億円を調達するなどファンドレイジングの勢いは全国屈指。2022年度の寄附金収入は91億円に上り、奨学金や産学連携拠点の整備を通じて国際研究大学としてのプレゼンスを高める。

4位の東京科学大学は、2024年の統合構想に合わせて「東京科学大学基金」を新設し、寄附金が急増した。2022年度の寄附金受入額は89億円で、経常収益に占める寄附金比率は15.3%と国立大学トップクラス。半導体・AIなど理工系最先端分野の寄附講座が拡充され、世界水準の科学技術教育体制を築いている。

5位の東北大学は、「東北大学基金」と震災復興寄附講座が二本柱。2022年度の寄附金受入額は約60億円に達した。2023年には国際卓越研究大学に指定され、さらなる資金調達が期待される。材料科学やスピントロニクス分野での企業連携が活発で、学生支援やスタートアップ育成にも寄附金が広く活用されている。

6位〜10位の名古屋大学・九州大学・北海道大学・筑波大学・岡山大学は、地域産業や卒業生ネットワークと強く結び付きながら、年間20〜50億円規模の寄附金を確保している。

調査概要
調査内容:2022年度(令和4年度)における国立大学の寄附金受入総額を算出
調査手法:文部科学省「国立大学法人決算実績」、各大学財務諸表・基金報告書を用いたデスクトップリサーチ
調査時期:4月 〜 7月
調査対象:国立大学 86 校(現物寄附を除く金銭寄附のみ)
寄附金の定義:企業・個人からの金銭寄附(教育研究基金、講座設置寄附、奨学金寄附等を含む)

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