2025年10月30日
「きょうだい児」経済的負担など支援不足が進学・結婚にも影響 =ミネルバ調べ=
ミネルバは29日、きょうだい児が抱える思いに関する調査の結果を公表した。

「きょうだい児」とは、障がいのある兄弟姉妹とともに育った子どものことをいう。調査はきょうだい児として育ってきたと回答した人を対象に10月3日~6日に行われ、618名から回答を得た。兄弟姉妹の障がいの種類は「発達障がい(自閉スペクトラム症など)」が30.9%で最も多く、「知的障がい」29.8%、「精神障がい」23.8%となった。また、きょうだい児として育った時期の世帯構成は、核家族の中で育った人が多かった。

「きょうだい児」という言葉を知った時期では、年代が上がるほどこの言葉を知る機会が少なかった傾向が見られ、これは、社会的な認知や啓発が比較的近年になって広まったことが一因と考えられる。

幼少期や学生の時に気持ちを安心して話せる相手がいたかを訊ねたところ、20~40代は「家族」が最も多く、50代の回答では「話せる相手はいなかった」が最多となり、40代・50代では支援体制や周囲の理解不足から孤立を感じていた人が多かったことが窺える。

きょうだい児の多くが家庭内で何らかの「自己抑制」や「役割意識」を強く持ちながら成長してきたことも分かった。

また、学校や地域で障がいのある兄弟姉妹に関してつらい言動にあった経験のある人が約8割に上った。また、進学や就職の選択にあたり、家庭の状況やきょうだい児の環境が影響したことはあるかと訊ねたところ、「家を離れられなかった」「親・家庭の考えや期待を尊重した」「制度や支援が不足していた」が上位を占めた。

さらに、恋愛や結婚においては、どの年代でも「相手家族の反応」と「相手に伝えづらい」が上位を占めた。

きょうだい児として育ったことでどのような強みが得られたかを訊ねたところ、「責任感・自立心」「忍耐力」「共感・思いやり」が上位を占めた。また、このような経験から社会にどのような支援や制度が必要だと感じるかを訊ねたところ、「経済的支援」「学校・職場での理解促進」「当事者・きょうだい交流の場」が上位となった。
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