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2025年11月7日

PicoCELA、宮城県農業高校が無線メッシュWi-Fi技術を導入した事例を公開

PicoCELAは5日、創立140年の歴史を持つ宮城県農業高等学校が、文部科学省の「DXハイスクール事業(高等学校DX加速化推進事業)」を活用し 、同社の無線メッシュWi-Fi技術を導入した事例を発表した。

広大な敷地(東京ドーム約7個分/31ヘクタール)に設置された、PCWL-0510

宮城県農業高等学校は、長年「プロジェクト学習」を実践し、日本学校農業クラブの全国大会「プロジェクト発表会」では4年連続最優秀賞を受賞するほど高い実績を誇っている中、「学習の分断」「コストの壁」といった課題に直面していた。

従来のWi-Fiが校内のみに限定され、広大な農場ではネットワーク接続がなく、データ収集や情報共有のために校舎に戻る必要があり、フィールド学習が分断されていた。また、スマート農業教育本格化のため、広大な敷地に有線ネットワークを敷設する場合、工事費が1000万円以上となり、コスト的に現実的ではなかった。

広域をカバーしつつコストを抑えられるソリューションを模索する中で、課題解決に直結する「広域カバレッジ」と「柔軟な拡張性」が決め手となり、PicoCELAの無線メッシュ技術の導入に至ったという。

光ファイバー工事が不要な無線メッシュ技術により、「現場でのリアルタイムな学習を実現するため、遠くまで電波を飛ばす」というニーズに合致。従来の有線ネットワークと比較し、工事・設置費用を大幅に抑え 、DXハイスクール事業の予算内で収めることができた 。工期自体もわずか2~3日で完了した。

また、アクセスポイントを必要に応じてLAN配線工事なしで増やせる拡張性の高さも、31ヘクタールの敷地を持つ同校にとって大きな魅力となり 、今後の教育内容の進展に合わせて、柔軟にエリアを広げていくことができる。

PicoCELA導入により、生徒40名が同時にタブレットを使用し、雑草調査、データ検索、Googleスライドでの共同レポート作成など、現地でのリアルタイムなグループ学習が可能となった。

今後は、養水分や気温・地温などを計測するセンサーをネットワークに繋ぎ、リアルタイムでデータを収集・分析するデータ駆動型の教育を進め、「経験」に「データ」という根拠を組み合わせた新しい農業の担い手を育成するという。

同社は、同事例は、広大な校地や校外実習地を持つ全国の高等学校や大学が、DXハイスクール事業などの補助金を活用して、安価かつ迅速に屋外ネットワークを構築し、生徒の探究・課題解決学習を加速するための具体的なモデルケースとなるとしている。

事例詳細

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PicoCELA

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