2025年11月27日
富士ソフト、教育メタバース「FAMcampus」が埼玉県の不登校支援事業で運用開始
富士ソフトは26日、同社の教育メタバース「FAMcampus」(ファムキャンパス)を活用した「不登校支援パッケージ」が、埼玉県の不登校支援事業「メタバース空間を活用した不登校児童生徒等支援業務委託」に採択され、運用を開始したと発表した。
同社は、2022年に「FAMcampus」の提供を開始。①不登校支援をスムーズかつ効果的に運営するために欠かせない「メタバース空間」、②子どもたちの特性に配慮した「カリキュラム」、③専門性を備えた「講師」、④子どもたちに寄り添いサポートする「不登校支援専門員」—の4要素を「不登校支援パッケージ」として提供している。
今回の業務委託では、埼玉県内の35の自治体が参加し、メタバース空間上に県が運営する「県共通フロア」と、参加市町村が共同で運営する「市町村フロア」を構築。
「県共通フロア」では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによるオンラインでの専門的な相談を行うほか、博物館・美術館、民間企業、大学、他都道府県、県警などと連携して、多様なオンラインイベントを開催。また、「市町村フロア」では、講義形式でのオンライン学習支援や、日常の交流を通じて児童生徒の居場所づくりなどを行い、県と市町村が共同で児童生徒の社会的自立のための第1歩となることを目指す。
不登校支援パッケージでは、人的リソースの確保や、不登校支援に関する知識・ノウハウの蓄積が十分でないといった課題を抱える自治体には、企画立案から体制構築、日々の運営支援までを一貫してサポート。自治体と連携しながら、不登校支援の実現に向けた取り組みを幅広く支援している。
【業務委託の概要】
実施期間:9月~2026年3月まで
目的:不登校児童生徒の多様な教育機会の確保や相談・指導の機会を充実するために、メタバースプラットフォームを構築し、社会的自立の第1歩を目指す
内容:教育メタバース「FAMcampus」上に「県共通フロア」と「市町村フロア」を設置し、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーによるオンラインでの専門的な相談や、オンラインイベント、学習系・趣味実用系・レクリエーション系のオンライン授業を行う
授業内容:
・「学習系」:教科学習を中心とした授業
・「趣味実用系」:副教科や実生活で向き合う課題、趣味などを実践を通して楽しく学ぶ
・「レクリエーション系」:コミュニケーションを取りながらゲームに挑戦し、居場所づくりの一助となる授業
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