2026年3月30日
高卒の新社会人、59.3%が入社後に「もっと情報収集すべきだった」と後悔=ジンジブ調べ=
ジンジブは、2025年4月に入社した高卒の新社会人281人を対象に実施した、「就職活動の体験」アンケート調査の結果をまとめ、3月27日付で発表した。

それによると、高卒で「就職した理由」を聞いたところ、最も多かったのは「勉強より働く方が合うと思ったから」39.3%で、以下、「はやく自立したいから」35.6%、「進学してまでやりたいことがなかったから」27.0%、「家庭の経済的理由」19.0%などが続いた。進学の代替案ではなく、自らの意志で「早く社会に出て働きたい」という考えを持った人が多いのが分かる。

「就活はどのように行ったか」を尋ねたところ、最も多かったのは「教師から紹介してもらった」41.7%で、以下、「自分で会社を探して教師に紹介してもらった」34.4%、「イベントや求人サイトで見つけた」15.3%などが続いた。多くの生徒が学校の教師を介して就活しており、進路指導教諭が持つ影響力の大きさが分かる。

「何を見て応募先を見つけたのか」との質問では、「求人票」83.4%が圧倒的だった。以下、「会社のホームページ」7.4%、「求人サイト」6.1%、「合同企業説明会などのイベント」6.1%など続いた。デジタル化が進む中でも、学校に届く紙の求人票が今なお最強のメディアになっている。

また、「入社した企業に応募した決め手」を尋ねたところ、「仕事内容」53.4%、「社風・雰囲気」46.6%が多かった。「休日日数」35.6%や「給与」35.0%といった待遇面も重要視されてはいるが、それら以上に「何をするか」「どんな人たちと働くか」という内面的なマッチングが応募の決定打になっているのが伺える。「人間関係の良さ」33.1%も上位に入っていることからも、長く働き続けるための「居心地」を見極めていると考えられる。

一方、就活を始めた時期として最も多かったのは、「3年生の4月」16.6%で、次いで「3年生の6月」14.1%だった。3年生になってから求人票が公開される7月以前に動き出している生徒は36.8%にのぼり、もっと以前から動き出している生徒を合わせると半数以上いるのが分かる。

職場見学に行った企業の数は、「1社」38.7%が最多で、次いで「2社」28.2%、「3社」17.8%だった。職場見学に行かずに、もしくは1社のみ職場見学をして応募先を決める生徒が4割を超えており、他社比較が不十分なまま応募に至るケースも少なくない。

また、就活でどのくらい求人票を見たか質問したところ、「5〜9枚」25.4%が最多で、次いで「3枚」「100枚以上」が11.0%で並んだ。「求人票はまったく見ていない」から「4枚」までの合計が38.1%で約4割にのぼった。

「学校の教師から紹介される会社以外に自分で求人情報を探したか?」との質問には、68.6%が「はい」と回答。約7割の生徒が、学校のサポートを受けながら自発的に活動している実態が分かった。
一方で、「いいえ」(探さなかった)と回答した層は31.4%で、その理由を分析すると、大きく3つの傾向に分けられる。最も多かったのは「学校の求人票で十分だった」という回答で、多くの求人票が届く中から、希望する仕事が見つかったという満足感が見られた。また、「教師を信頼していた」という声も多く、学校を通すことによる安心感や効率性を重視する層が一定数存在しているのが分かった。
次に多かったのは、「探し方が分からなかった」「時間がなかった」といった、自ら情報にアクセスする手法を知らないといった声や、時間の余裕がないという声。そして3つ目の傾向は、「こだわりがなかった」「探す気にならなかった」など、進路選択に対して受動的な傾向にある層も一定数いた。

「高卒WEBを利用した」(44人)の回答理由で最も多かったのは、自分で見られる利便性で、「いつでもどこでも紙を持ち歩かずに見られた」「家で時間があるときにスマホで見られるのが便利だと思った」「紙の求人票に無い職業を調べたかったため」「たくさん会社の情報をみたいと思ったから」など能動的に使っていたという声が寄せられた。
また、「何から探していけば良いのか分からない時に教えてもらった」「最初に紹介してもらった手段だったから」など、手段として指導を受けて使用していたという理由も挙げられた。従来の「進路指導室に置かれた分厚いファイル」に縛られず、自宅でリラックスして探せることや、自ら検索範囲を広げることで「納得感」を高めるために利用していたことが分かる。
高卒WEB以外では、「高校に届く求人票や掲示された企業情報から情報収集した」「高卒WEB以外の民間求人サイトから探した」という声も寄せられた。

就活を振り返って、「情報収集はもっとするべきだったと思うか」と聞いたところ、約6割(59.3%)が「もっとするべきだった」と回答した。特筆すべきは、「学校の教師から紹介される会社以外に自分で求人情報を探したか?」の質問で、「教師の紹介以外に探した」と回答したのは61.7%、「探していない」は54.1%が、「情報収集をもっとするべきだった」と回答しており、どちらも半数以上が「情報不足」を感じている点。社会に出てから初めて、自分の選択基準の狭さに疑問を持ったことが推察できる。

高卒就職の特有な慣習である「1人1社制」について質問したところ、「どちらかといえば良いとは思わない」が最多で、賛否の声は2分した。「良いと思う」19.5%、「どちらかといえば良いと思う」32.2%の合計は51.7%で、「迷わなくて済む」「学校のサポートが手厚くなる」などの意見が寄せられた。
一方で、「どちらかといえば良いと思わない」33.9%、「良いと思わない」14.4%の回答は48.3%で、「他の会社と比較できない」「落ちた時のリスクが高い」と、「守られる就活」から、「比較検討したい」という納得感重視の姿勢へ、生徒の意識が変化していた。
同じ質問の教員への調査では、78.9%が「賛成・どちらかといえば賛成」と回答している。これは、短期間で全生徒の進路の確定をしたい学校現場で、1人1社制が「内定の確実性」や「早期の進路決定」を担保する、生徒を守るための重要なセーフティネットとして機能していることを示している。
しかし、社会に出た後の若者の約6割が「もっと情報収集すべきだった」と感じている現状を鑑みると、1人1社制という枠組みの中でも、応募前にいかに「多くの企業情報に触れ、納得感を持って1社に絞り込めるか」が重要だ。
最後に、「就活をもう一度やるとしたら改善したいこと、後輩に伝えたいことはあるか」と聞いたところ、「職場見学とかで、雰囲気が良いなと思った会社を調べてみると良いかもしれない。そういう会社は、自分の得意不得意に関わらず職場の雰囲気さえよければ分からないところを人に聞くことができるし、過ごしやすいと思うから」、「自分の性格に合う、人生の目標に繋がる仕事に付くのがオススメだと、働いてみて感じた」などの意見が寄せられた。
この調査は、高卒の新社会人の研修「ROOKIE’S CLUB」(ルーキーズクラブ)に参加した、2025年4月入社の高卒社員を対象に、①2025年5月13~24日、②2026年2月9~20日の2回に分けて、アンケートを回収する形で実施した。有効回答数は、①が163人、②が118人で、合計281人。
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