2026年5月29日
中部大学、インターネット依存とギャンブル問題はつながっていることが判明
中部大学は26日、大学生5000人超を対象にした大規模調査から、インターネット依存傾向とギャンブル問題に強い関連があることを明らかにしたと発表した。

研究成果は、行動科学の専門誌『Behavioral Sciences』に掲載された。調査は、中部大学の現代教育学部と生命健康科学部の研究者が共同で実施。愛知県内の大学生5083人を対象に、ネット依存尺度(IAT)と問題ギャンブル尺度(SOGS)を用いて分析した。
その結果、インターネット依存傾向が高い学生ほど、ギャンブル問題を抱えるリスクが有意に高いことが判明した。回答者全体の16.8%がギャンブル経験を持ち、そのうち半数以上が「潜在的問題群」に分類された。
研究では、「ネット依存」と「ギャンブル問題」を別々の問題ではなく、脳内の報酬系(ドーパミンシステム)に共通基盤を持つ「行動嗜癖」として捉えている点が特徴だという。スマホやSNS、ゲームへの過度な没入と、オンラインカジノやパチンコへの依存には、本質的に似た神経メカニズムが働いている可能性があるとしている。
また、ネット依存リスクが高い学生には、睡眠不足、運動不足、偏った食生活など生活習慣の乱れが顕著に見られた。さらに、ギャンブル問題には親のギャンブル習慣も関係しており、家庭環境や遺伝的背景の影響も示唆された。
研究グループは、スマホ一台でオンラインカジノにアクセスできる現在の環境では、「ネット利用」と「ギャンブル問題」を切り離して考えることは難しいと指摘。ソーシャルゲームの課金システムがギャンブルへの入口になり得る可能性にも言及している。
今後は、複数大学での縦断調査を通じて、依存形成の因果関係や予防・介入モデルの構築を進める予定だという。
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