2017年3月31日
約半数の青少年にSNS上だけの友人、総務省調査
総務省は、青少年のインターネット・リテラシーについて調査し、その結果を公表した。
総務省では、青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテスト「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標(ILAS)」を開発し、2011年度から同テストを使った調査を実施してきた。
2016年度の調査では、高校89校の1年生相当、約1万4800名を対象に実施した。
その調査結果によると、青少年のスマートフォン保有率は年々増加しており、2016年度の調査では全体の94.4%に達している。またインターネット接続機器を保有する青少年のうち、89.2%が主にスマートフォンでインターネットを利用している。
1日当たりのインターネットの平均利用時間は、スマートフォンの場合、平日、休日とも2~3時間の利用が最も多いく、休日だけでなく平日の利用時間帯も増加傾向にあった。
利用時間のうちSNSが占める割合が6割程度を占めた。約半数の青少年は一度も会ったことのないSNS上だけの友人がおり、11人以上いると答えた青少年は22.0%に及ぶ。また、SNS上だけの友人の平均数は男子よりも女子の方が多い。
総務省は今回の調査結果から、フィルタリングの意義について理解している青少年や、フィルタリングを利用している青少年のリテラシーが高いため、フィルタリングの必要性、意義などを青少年自らが考える機会を設けることが重要だと分析している。
スマートフォンなどの利用に対する家庭でのルールがあり、フィルタリングを利用している青少年のリテラシーは更に高くなることから、フィルタリングに対する保護者の意識向上も重要とした。
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