2015年11月18日
総務省/「青少年のインターネット・リテラシー指標等」を発表
総務省は13日、青少年のインターネット・リテラシーに関する調査結果をとりまとめた報告書「平成27年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等」を発表した。
総務省は、2011年に青少年のインターネット・リテラシーを可視化するテスト「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標(ILAS)」を開発し、2012年度から高校1年生相当を対象に実施している。
2015年度は、6月1日から7月24日にかけて、全国75の公立・私立高校で約1万3600名を対象に「ILAS」を実施するとともに、アンケートを実施した。
2015年度の全問正答率は69.7%。2014年度と同一問題・参加校で比較すると、2015年度正答率は71.0%と前年の正答率70.5%をやや上回った。
インターネットで適切にコミュニケーションする能力(不適正利用)に関連した問題の正答率が72.6%と比較的高くなる一方、プライバシー保護や、適切なセキュリティ対策ができる能力に関連した問題は64.6%と低い正答率となった。
報告書では、テストとアンケートの結果から、インターネットを使い始めた時に、その使い方を保護者に教わった青少年のリテラシーが高いため、家庭などでインターネットの使い方を教える環境づくりが重要としている。
また、スマートフォンやSNS利用について家庭のルールがある青少年のリテラシーが比較的高いため、正しいリスク認識や家庭での話し合い・ルールづくりの促進、フィルタリングの意義等に対する保護者の意識の向上などが重要と説明。
さらに、フィルタリングの意義について理解している青少年や、フィルタリングを利用している青少年のリテラシーが高いため、フィルタリングの必要性、意義などを青少年自らが考える機会を設けることが重要とも述べている。
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