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2018年7月23日
WRO 、ロボット教育指導者がシンポジウムでロボコン大会
国際ロボットコンテスト「WRO(World Robot Olympiad)」を開催するWRO Japanは 21日、小中高校生向けにロボット教育を行う指導者を対象に「第11回 科学技術におけるロボット教育シンポジウム」を、東京・北の丸公園の科学技術館で開催した。ロボット教育の事例発表、情報交換、交流ワークショップを通して指導者の増加とレベルアップをはかることが目的で、会場は、約60名の教師や指導者で埋まった。
始めに、リクルート次世代教育研究院 小宮山 利恵子 院長が「人工知能(AI)社会とこれからの働き方、人材、学び」について講演。世界の動き、社会で必要とされる人材、21世紀の教育、海外における教育事情について紹介。教師については、ティーチングの一部はテクノロジーに代替されて比重が下がり、ファシリテーターやメンターとして子どもの関心を呼び起こし意欲を継続する役割が増えるのではないかと述べた。
続いて、WRO世界大会や技能五輪に出場した学生や、ロボット教育の現場にいる教師から10事例が発表された。参加者からは、WROでの戦略、カリキュラムや指導の進め方など具体的な質問が飛び交った。
帝京大学理工学部 髙橋 大地さんは、WRO2017コスタリカ大会日本代表として3位入賞に輝いた「Teikyo Robo Lab」を代表し、ARC(Advanced Robotics Challenge)競技上位チームの使用機器の動向、各国の参加状況を報告。2018年大会ではこれまでの課題をふまえた戦略で好成績を目指すと語った。
帝塚山中学校高等学校 八尋 博士教諭は、理科部ロボット班の活動事例を発表。「現実社会を対象に課題を設定し解決する意欲を育てる」という目標のもと、実施した教室環境測定やTwitterと連携したクリスマスイルミネーション開発について紹介。今年は、奈良市企業局など公的機関と共同のものづくりに挑戦予定だという。
また、交流ワークショップ「大人のロボコン体験」では、当日の参加者全員が数名ずつのチームに分かれて実際にロボコンを体験した。参加者の中でロボコン指導経験者がファシリテーター役となり、初心者がプログラム開発を行った。
大人のロボコン大会は、好成績に拍手がおこるなど盛り上がりをみせた。この体験をふまえ、子どもにロボコンを指導する際のファシリテーターのあり方、ロボコンの教育的効果について各チームでディスカッションが行われた。どのチームのテーブルでも活発に意見が交換されていた。
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