2018年9月7日
東小松川小、“おえかき”でレシピがわかる食育アプリの体験授業
大塚製薬は5日、食育アプリ「おいしいおえかき SketchCook –A nutritious experiment with Google」を使った体験授業を、東京都江戸川区立東小松川小学校の5年生を対象に開催した。
「おいしいおえかき SketchCook」は、同社が5月に配信を開始したアプリ。AIテクノロジーを活用し、手書きした料理の絵を、カメラで読み取りメニューを判別。そのメニューが画像に変わり、「子どもが描いた料理のレシピ」と「栄養バランスを補完する食べ合わせのレシピ」を提案することで、栄養バランスの大切さを学べる食育アプリ。
この日、授業に登壇した管理栄養士の西村小涼氏は、「食事は、主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物、これらをバランスよく食べることが大切。体を元気に強くしてくれます」と説明。「もし好きなものばかり食べていたらどうなる?」の質問に、「太る!」と男子生徒が回答。栄養バランスの乱れは病気を引き起こす原因にもなり、食事は内容や組み合わせが大切と学ぶ子どもたち。
いよいよアプリ体験。3人で1台のタブレットを使用する。グループに分かれた子どもたちは、用意されたワークシートに「エビフライ」「からあげ」「ハンバーグ」など色鉛筆で思い思いに絵を描いていく。料理の絵が完成すると、「SketchCook」がインストールされたタブレットを使い、絵を撮影してアプリに取り込んでいく。
たとえば、「エビフライ」の絵をアプリが認識すると、その絵と「ぼくってエビフライ!」の文字が表示される。次に、タブレット画面を左から右へ指先で何回もスクロール。「うぉぉ~!」という文字の表示に子どもたちのテンションも上がり、絵を高速でクルクル回し続けると写真のようなリアルな画像に切り替わった。アプリの操作で子どもたちが最も盛り上がった瞬間だ。
さらに、栄養バランスを考える「なかまをえらんで!」の画面に進む。副菜や主食として適したものを選ぶクイズに答えていくと、描いた料理とバランスの良い組み合わせのメニューができあがる。授業ではここまでだったが、この後、作り方のレシピを知ることができ、実際に料理を作ったら、記念撮影し写真をシェアできる仕組みにもなっている。
「おいしいおえかき SketchCook」にはAIが駆使されている。Googleの機械学習用ライブラリ「TensorFlow」で構築した3つの機械学習モデルを使用。画像認識アルゴリズムで絵を認識して料理の種類を判別・分類し、画像生成技術で絵を写真のようなリアルな画像に変化させている。また、画像解析システムでその画像に最適なレシピを提案。システム構築には「Google Cloud Platform」が採用されている。描いた料理のレシピは料理レシピサイト「楽天レシピ」の協力を得て実現したという。
近年は、家族でともに食事や調理をする機会の減少による孤食や欠食、偏食なども原因で、子どもたちが正しい食生活や栄養バランスの知識を身につけづらい傾向にある。一方で、多くの親が本当はもっと子どもの栄養について話しをしたり、一緒に料理をしたりしたいと考えていることが大塚製薬が実施した調査で分かったという。
料理や栄養への関心、家族とのコミュニケーションのきっかけづくりにもなりそうな“おえかき”から食を学べる同アプリ。今回のように学校の授業で取り入れることもできるし、家庭内でも簡単に使えるだろう。子どもたちだけでなく、献立や栄養バランスに悩んでいる保護者にも役立ちそうだ。
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