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2025年5月8日

ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.05 <数をかぞえる>

ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第5回。
今回は<初級者>向け、Scratchで数をかぞえるプログラムです。

変数と繰り返しで数をかぞえる

今回は、算数の実践例として「カウントアップ」「カウントダウン」など、規則性のある数の変化を、変数と繰り返しを使ってプログラミングします。

カウントアップのプログラム


まず、変数「かず」の中に「1」を入れておきます。

*変数とは、数値や計算式、文字列などのデータに名前をつけて保存し再利用するための仕組みです。

吹き出しで「かず」の中身を表示させてみましょう。「1」と表示されます。
続いて変数「かず」に「1」を足します。変数「かず」には「2」が代入され、セリフは「2」と表示されます。

『変数「かず」を1ずつ変える(足し算する)』ブロックを 10回繰り返し実行することで
1→2→3→…9→10 というようにカウントアップすることができます。

カウントダウンのプログラム

今度は逆に、10から1へとカウントダウンしていきます。はじめに「かず」に「10」を代入し、セリフで「10」と表示させます。
それから、「かず」を1ずつ引いていくことで、10→9→8→…2→1 と減っていきます。

『変数「かず」を-1ずつ変える』は引き算をすると言う意味合いです。


合計を計算するには
さらに応用として、「かず」の合計も出してみましょう。
ここでは新しく変数「ごうけい」を用意して、最初に「0」を入れて初期化しておきます。
繰り返しの中で毎回変数「かず」を「ごうけい」に足していきます。

『変数「ごうけい」を「かず」ずつ変える』というように足し込みを行い、最後に「ごうけい」の値を表示すれば完成です。

算数授業での活用

スクラッチは、ゲームづくりはもちろん、子どものアイデア表現や調べたことの発表など、創造的な活動に幅広く活用できます。
今回紹介した「数をかぞえる」プログラムは、算数の「数の性質」や「規則性」の学習にもつなげやすく、奇数・偶数や倍数などの応用も可能です。
「変数」や「繰り返し」を使って数の変化を実際に体験することで、抽象的な数の概念も、ぐっとイメージしやすくなると思います。
次回は、数をかぞえながら条件にあうときに演出を入れるプログラムをご紹介予定です。

スクラッチの使い方

変数とは

<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。

ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)

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