2025年6月19日
ユーバーの「Scratchで小・中学校のプログラミング」Vol.11 <スクラッチで音楽>
ユーバープログラミングスクールの中村里香代表による、小学校のプログラミング授業で使ってほしいプログラミング言語Scratch(スクラッチ)の学習動画第11回。
今回は<初級者>向け、Scratchで音楽プログラムです。
音楽のブロック
今回はScratchの「音楽」ブロックを使って、簡単な音づくりを楽しみます。まずは「音楽」ブロックを使って、簡単なメロディやリズムを作ってみます。
このブロックは、画面左下の「拡張機能」から追加できます。
メロディブロックでは、
「がっきを◯にする」で楽器を選び、
「◯のおんぷを□はくならす」で、音と長さを指定して鳴らします。
音は数値でも指定できますが、◯のボタンを押すと鍵盤が表示され、そこから音を選べて便利です。
また、「テンポ」ではBPM(Beats Per Minute:1分あたりの拍数)を調整できます。
今回はBPM120に設定し、軽快なテンポにしています。
ピアノを使って「ドレミファミレド」と1拍ずつ鳴らし、1拍休む
「かえるの合唱」の冒頭2小節を作ってみました。
リズムのブロックは「◯のドラムを□はくならす」です。
ドラムの種類と拍数を選んで、ビートを加えることができます。
今回の例では、メロディに合うように、
• 「スネアドラム 0.5拍 → 0.5拍休み」
• 「バスドラム 0.5拍 → 0.5拍休み」
というリズムを2回で1小節にしています。
これを4回繰り返して、2小節分のビートにしてみました。「タカ・タカ・タカ・タカ」と軽快なビートを刻みます。
楽器やドラムの音をいろいろ変えたり、演奏するキャラクターのコスチュームを工夫してみたりすると、きっと楽しい音楽会が作れるはずです!
次回は、「かえるの合唱」を使って、輪奏(カノン)で音楽会にチャレンジしてみたいと思います。
音楽授業での活用
Scratchはゲームづくりだけでなく、子どもたちのアイデアの表現、発表、調べ学習など、さまざまな教育活動で活用できるツールです。
今回紹介した「音楽ブロック」は、音楽の授業でも特に活用しやすく、次のような学びにつながるのではないでしょうか。
• 繰り返し処理の理解(リズムやフレーズの反復)
• 並行処理の体験(メロディとリズムを同時に演奏する)
• 音符の理解と演奏の構成(楽譜を読み、Scratchで自分のコンサートをつくる)
プログラミング的思考と音楽的表現を同時に育む活動に、ぜひご活用ください!
<筆者プロフィール>
ユーバー株式会社 代表 中村里香
2017年4月、すべての子どもが楽しく学べるプログラミング教育を目指し、ユーバー株式会社を設立。プログラミング教室運営、クラウド型学習サービス「うさプロオンライン」の提供、教材開発、講師育成支援、体験イベントの開催などを行う。環境に左右されない学びの機会を届けるため、教育現場や企業と連携し活動中。
ご質問・お問い合わせ info@yuber.jp 中村宛(ご質問は該当記事のURLを添えてください)
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