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2014年12月2日

古河第五小学校/「五小式★論理的な思考力を育成する方法」研究発表会を開催

茨城県古河市立古河第五小学校は10月27日、「論理的な思考力を育成するための言語活動の充実~総合的な学習の時間『古河の時間』を軸とする各教科等との関連を通して」をテーマとした、研究発表会を開催した。

参観者で賑わう教室

同校では、昨年度から、国立教育政策研究教育課程研究センターから「教育課程研究 理論的な思考」の指定を受け、2年間テーマに沿って研究を進めてきた。

本年度は特に、「理論的な思考」の育成のために、10の思考スキルを位置づけて学習場面で活用するなど、考える時間や表現する時間を十分確保した授業作りに取り組んできた。

さらに、古河市のICTモデル校として、児童1人1台タブレット端末や全学級への電子黒板設置等、ICT機器の効果的な活用について実践を重ねてきた。

10の思考スキルと「つなぎ言葉」

「五小式★理論的な思考力を育成する方法」と題した今回の研究発表会では、これまで同校が「理論的な思考」を育てるために取り組んできた3つのポイント、「わかりやすく伝え合うための『つなぎ言葉』『10のスキル』を使って話す、書く言語活動」、「活発な思考場面を生み出す総合的な学習の時間『古河の時間』と教科との関連」、「思考を促すツールとしてのICT機器活用」が具体的に示された。

「理論的な思考」とは「筋道を立てて考えたり、表現したりすること」とした育成の取り組みでは、「書く」「話す」「聞く」という流れの中で、「伝え合い」、「話し合い」が自然に行われ、まとめとして「発表する」という授業が行われた。そして、分かりやすく伝え合うために「つなぎ言葉」が、それぞれの場面で活用された。

「つなぎ言葉」とは、思考スキルを具体化する言葉のこと。

例えば、「くらべる」という思考スキルなら「○○と同じで○○です」や「○○と違って○○です」。「よそうする」というスキルなら「○○になると思います。なぜならば○○だからです」や「○○になると考えました。理由は、○○だからです」といったもの。

「話し合い」では、アナログとデジタルが混在する

こうした「つなぎ言葉」を使って思考スキルを明確にすることで、「筋道を立てて考えたり、説明したりする力」を高めてきた。

また、すべての授業の最後の5分間で、「振り返り」をワークシートに記述することを日常化することで、学びの定着を図っているという。

6年生の総合的な学習の時間「古河の時間」の授業では、古河のことをより多くの人に伝え、「ふるさと古河」を愛し、大切にしようとする意識を高めるためのCM制作が進められた。グループごとに担当するテーマに沿って「一番伝えたいことは何か」「見る人を引きつける工夫は何か」「もっと良い方法はないか」など、本格的な映像制作手順に沿ったプロセスで進められている。

動画編集・発表アプリ「ロイロノート・スクール」は手慣れたもの

この授業に先立ち、地元ケーブルテレビ局の担当者から指導や助言を受け、完成後はケーブルテレビで実際に放送されるということで、子どもたちのモチベーションも高まっているようだった。

仮編集の終わったCMを発表し合い、意見や感想を述べあう。

出された意見をもとに、自分たちのCMを再検討する。ここでは、10の思考スキルの「5:見方を変える」や「9:広げてみる」を活用する。

授業のまとめとして意見を求められた児童は、「自分たちと違う見方で意見をもらったので、参考にしてよりよいCMにしたい」と、改善への意気込みを語った。低学年では不慣れな印象もあった「発表」や「意見を述べる」シーンも、6年生では高いレベルでのまとまりを感じさせるものだった。

講演する村山哲哉氏

研究発表授業後には、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官で国立教育政策研究教育課程研究センター教育課程調査官・学力調査官の村山哲哉氏による「新しい教育の同校と授業づくり」と題する講演が行われた。

村山氏は講演の中で、これからの社会で求められる資質・能力について、「問題や課題を設定し、解決する力」つまり「理論的な思考」が大切だと述べ、「地元の町の課題をみつけて、解決する取り組み」は大いに役立つと評価した。

また、求められる資質・能力の育成に向けた授業では、「子どもたちの多様な考え」を引き出し、「考えを深めるための対話」を導入し、「教室や学校に学び合いの文化を創造する」ことが重要だと語った。

関連URL

「理論的な思考」研究発表会 資料

古河市立第五小学校

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