2017年2月8日
前原小の松田校長が「ラズパイ+マイクラ授業」で緊張する
「緊張するなぁ」「緊張するなぁ」と、珍しく松田校長が授業中に連発していた。久しぶりの現場だからではない。緊張の原因は、初めての「スクラッチ+ラズペリーパイ+マインクラフト」での算数授業。英語で書けば、「Scratch + Raspberry Pi + Minecraft」となる。
つまり、ビジュアルプログラミング言語の「スクラッチ」でプログラミングして、シングルボードコンピュータの「ラズペリーパイ(略称:ラズパイ)」でものづくりゲームの「マインクラフト(略称:マイクラ)」を制御して、小学校3年生の算数「2けたのかけ算」の授業を行う、のだ。
139×14の筆算を面積図で説明するため、マインクラフトのブロックの壁を使って子どもたちに表現してもらおうと、黒板と教卓のPCと教室内を行ったり来たりする松田校長。139×14が、139×4と139×10の和であることを、壁を色分けして理解させるのがねらい。
7日、小金井市立前原小学校で松田 孝校長が行ったプログラミング授業、「松田が授業するマイクラで算数!」の一場面だ。
この授業の難易度が高いのは、まず子どもたちが「スクラッチ+ラズパイ+マイクラ」の操作ができなければいけないこと。そして、それがちゃんと動作すること。松田校長がプラン通りに進められること。子どもたちが課題を理解して取り組むこと・・・などなど、様々なハードルがある。
時は刻々と過ぎて行くのに、松田校長は、139×4が100×4と30×4と9×4の和であることも色分けしようと、ハードルをますます高くしてしまう。授業は、時間切れ感が漂って終了した。
授業終了後、参加者と松田校長の交流会では「今日の授業の内容では、スクラッチやマイクラを使えるようになるのが目的か、算数のかけ算を学ぶのが目的か分からないのでは」という質問が出た。確かに傍目には、スクラッチを使ってプログラミングを学んでいるように見えた。松田校長も、本末転倒気味であったことは自覚しているだろうが、あくまでまだチャレンジなのだ。
また、「今回の授業は、2020年より先を見越したものですか」という質問もあった。これに対し松田校長は「プログラミングで教科を学ぶのは、2020年の課題です」と、明確に答えた。「これを、教員が使いこなさなければいけないということですか」という質問が続いた。
今回のような難易度の高い授業を、すべての教員がはじめからできるわけでは無い。体験した松田校長ですら「プログラミングで教科を学ぶのは難しい」と弱音を吐いた。
しかし、松田校長は小学校1年生から6年生までのプログラミング教育については、使用するツールや学習方法のメソッドをほぼ確立している。確かに、教科でプログラミング的思考を学ぶのは難しいかもしれないが、プログラミングみたいな授業でお茶を濁してはいけない。今の教師が今のレベルで出来るプログラミング教育では、子どもたちの未来の役には立たないだろう。多くの先生たちにも松田校長のようなチャレンジを期待したい。
今回の松田校長のチャレンジは「プログラミングで算数をビジュアル化する」ものだった。これって、今の世の中の様々なもの根幹ではないだろうか。
「おれマイクラやってるけど、こんなの出来るのはじめて知った~」と感動していた少年が、「スクラッチとラズパイ使ってプログラミングしたからかぁ」と気づくのに時間はかからないだろう。
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