2014年3月3日
体つくり運動の学習評価プロジェクト/心拍計とiPad使って持久走の授業
「小学校と中学校の学びを一体とした『体つくり運動』の学習評価」プロジェクトは3日、研究報告会「小学校と中学校の学びを架橋する『体つくり運動』の学習評価を考える!(第2回)」~ICTを活用した授業と学習評価の提案~を、東京学芸大学で開催した。
モーニングレクチャーを行ったプロジェクト代表の東京学芸大学 鈴木直樹准教授は「学習と指導と評価は一体となったもので、評価は結果を格付けするものではなく、指導と学習に活かされるプロセスだ」と解説し、体育の学習評価も新しい学習指導要綱に対応した変化が必要だとプロジェクトの意義について語った。
東京学芸大学附属高校の斎藤祐一教諭による「ICTを活用した持久走の授業づくり」の模擬授業では、ハートレートモニター(心拍計)とiPad、電子黒板を使った授業が提案された。
模擬授業は、目標を「グループのみんなの『快適』をみつける」と設定、15人の授業参加者をできるだけ近い目標の3人ずつのグールに分け、「走者」「伴走者」「観察者」の役割を交代して行った。
各走者の胸に装着したハートレートモニターが計測した心拍数は、無線でiPadに送られ、専用のアプリで処理されて電子黒板に表示される。
走者は電子黒板で自分の心拍数を確認しながら走ることができ、自分で感じる負荷と心拍数の関係を実感することができたようだ。
「快適な走りとは何か」との参加者への問いに対しては「快適だと感じる心拍数で走ること」「伴奏者と話しながら走るのが快適だった」などの答えがあった。
体育授業でのICT活用のメリットについて斎藤教諭は、「見えないものが、見えるようになる」ことだと述べ、持久走の授業でハートレートモニターを使用することで、従来の主観的運動強度尺度と心拍数という客観的な尺度を提示することができると解説した。
午後は、第1分科会の「教師のみとり」に関する提案と、第2分科会の「自己評価」に関する提案の研究発表が行われた。
最新ニュース
- 総務省統計局、「社会人のためのデータサイエンス入門」受講者の募集開始(2025年4月18日)
- ユーフォリア、静岡県掛川市の地域クラブを運営・設置する地域団体が「Sgrum」採用(2025年4月18日)
- 豊中市とメリル、生成AIを活用した子育て相談チャットボット構築等の協定を締結(2025年4月18日)
- ノーススター、子どものオンライン診療アプリ「キッズドクター」が北海道鹿部町と連携開始(2025年4月18日)
- ランドセルの中身、3割以上の小学生が「最大1kg以上持ち歩く」=土屋鞄製造所調べ=(2025年4月18日)
- 子どもに最も期待していることは「良い進学先」と「良い企業」 =ウィザス調べ=(2025年4月18日)
- TAO、国士舘大学が世界標準モデルの入試システム「TAO」を採用(2025年4月18日)
- ディー・エヌ・ケー、eスポーツ高等学院が今年度の超入学式を20日挙行(2025年4月18日)
- 静岡大学、「令和9年度入試」から革新的な総合型選抜「アチーバー人材入試」を実施(2025年4月18日)
- ヒューマン、DXハイスクール向けSTEAM教材パッケージプランを提供開始(2025年4月18日)