2014年11月20日
ベネッセHD/小中学生の学びに関する実態調査を発表
成績上位で学習時間の短い子どもは、自分が何を分かっていないか確認しながら勉強する傾向が強い。ベネッセホールディングス(ベネッセHD)は19日、社内シンクタンクのベネッセ教育総合研究所が、全国の小学4年生から中学2年生の子どもとその保護者に行った「小中学生の学びに関する実態調査」の結果を発表した。
その結果によると、成績別の子どもの1日の学習時間は、小学生の「成績上位」は1時間38分、「成績下位」は1時間7分、中学生の「成績上位」は1時間35分、「成績下位」は1時間13分。「成績上位」の子どもは「成績下位」の子どもに比べて、平均で20~30分程度学習時間が長いことが分かった。ただし、「成績上位」の子どもであっても、小学生で約6割、中学生で5割が、1日の学習時間が「1時間くらい」以下。
「成績上位×学習時間短い」子どもは、「成績下位×学習時間長い」子どもと比較して、「何が分かっていないか確かめながら勉強する」で19.9ポイント、「○つけ(答え合わせ)をした後に解き方や考え方を確かめる」で21.4ポイント上回った。
学習の悩みについて、「上手な勉強のやり方が分からない」を選択した小学生は39.9%、中学生は54.7%であった。また、「成績上位」の中学生も約30%が選択した。「やる気が起きない」(小学生39.8%、中学生55.5%)の悩みをもつ割合も、中学生になると半数を超えた。
また、保護者が子どもに「算数/数学の考え方や解き方の面白さを伝える」家庭では、子どもが学習内容に対する好奇心や関心を動機として学習をする割合は小学生34.9%、中学生35.2%と、そうでない場合の小学生24.4%、中学生23.7%と比較して、10ポイント以上高い結果となった。
調査方法
調査方法:郵送法(自記式アンケートを郵送により配布・回収)
調査時期:2014年2月~3月
調査対象:全国の小学4年生~中学2年生の子どもとその保護者
発送数:各学年2,000組ずつ
小学生の有効回収数:3,450組
中学生の有効回収数:1,959組
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