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2015年5月20日
DNP/教育関連事業に本格参入 ゲーム性取り入れた協働学習教材の開発を開始
大日本印刷(DNP)は19日、教育関連事業に本格的に参入すると発表した。
ICTなどを活用し、有識者・研究者・学校と共同で複数の実証研究を行いながら、今後求められる新たな学習環境の整備、学習方法・学習管理手法の開発のほか、ICTを活用した教育で求められる教材の開発を行っていく。
第一弾として、千葉大学 藤川大祐教授と共同で、小・中学校向けにゲームの要素を取り入れた協働学習教材の開発を開始した。大学向けには、千葉大学アカデミックリンクセンターと共同で、日本古代の「風土記」をより深く読み解くためのデジタル地図を活用した教材を開発しており、同教材を活用した授業を4月に開始した。
今回DNPが開発する教材は、授業でICTを活用しながら協働学習を行いたいという学校のニーズに応えるもので、教材のキャラクターが授業の進行をナビゲートするなど、ゲーム的要素を授業に取り入れた“ゲーミフィケーション手法”を採用している。学習の課題提示から動機づけ、協働学習のまとめまで一貫した授業運営が可能になる教材だという。
東京都、千葉県など十数校の小・中学校にて、2015年6月からこの教材を用いた実証授業を実施する。
DNPでは、「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「環境とエネルギー」「暮らしとモビリティ」を成長領域と位置づけ、「未来のあたりまえ」となる製品やサービス、仕組みを創り出す取り組みを推進しており、教育事業への本格参入もこの一環と位置づけている。
学校をはじめ学習環境に次々とICTが取り入れられるなど、教育現場は大きく変化するとともに、タブレットなどのICT機器を活用した有効な学習スタイルの模索が続いている。
こうした中、従来の紙を使った教材にICTの利点を組み合わせるなど、DNPはデジタルとアナログを融合した新たな学習スタイルの提案をすることで、ICTを活用した教育を推進していく現場をサポートするサービスを提供する。
“アクティブ・ラーニング”で重視される協働学習教材をはじめとし、タイムリーに最適な教材を制作するサービス、図書館を活用した調べる学習支援など「新たな学習教材」、授業支援ソフトや授業で活用するタブレットと連携した「ICTシステム」、学校内での業務効率化並びに学習結果を管理して一人ひとりの学びをサポートし、学校内、家庭、地域に関わるさまざまな情報を扱う「学校情報システム」の3つの分野で、事業を展開していくとしている。
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