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2016年5月19日
KDDIがスマホVRサービスを手掛けるハコスコに出資
KDDIは19日、グローバル・ブレインが運営するコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて、ハコスコへ出資したと発表した。
ハコスコは、2014年7月から、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンと一緒に使うことで手軽にVR (*1) 体験ができるダンボール製のVRビューワー「ハコスコ」の販売を行っている。
スマートフォン上で再生する映像を「ハコスコ」越しに覗き込むことで、臨場感のあるVR体験が可能となる。
また、「ハコスコ」だけでなく、「ハコスコ」専用アプリ、スマートフォン用VRコンテンツから成る「スマホVRサービス」を、三越伊勢丹やHIS、GREEなどさまざまな企業やイベントを通じ、ユーザーへ一気通貫提供することで、VR機器を誰でも手軽に入手・体験可能にしてきた。
VR機器は、近年注目を浴びながらも、高価格帯であることが普及のハードルとなっていたが、「スマホVRサービス」の提供開始以来、「ハコスコ」の出荷台数は17万件を超え、スマホ型VRビューワーの代名詞として認知されている。
また、「ハコスコ」の持つ、加工や装飾が容易なダンボール製という特性を活かし、クライアント企業ならではのオリジナルプリントを施すことで、オリジナルVRコンテンツと共に、広告メディアとしても活用されているという。
KDDIは、今後VRの更なる普及に向けて、ハコスコ社の「もっと手軽に、いつでもどこでも、みんなにVR体験をしてもらいたい」という理念に共感するとともに、既存のAR事業「SATCH」とのシナジー効果やVRコンテンツおよび制作ノウハウなどの蓄積が可能であることから、今後のVRビジネスでの事業展開が見込める有望なスタートアップ企業と判断し、資本提携を行った。
今後は、auスマートパス上での専用アプリの掲載やビジネス開発支援を行っていくとともに、KDDIの運営する「うたパス」や「ビデオパス」、「uP!!!」、「SATCH」などのエンターテインメント系事業と連携したコンテンツの配信も検討するとしている。
*1 VR: VirturlRealityの略。人工的に作成された仮想的な環境を、VRビューワー等を使いあたかも現実のように感じされることが出来る技術。現実を拡張する新しい作業空間や、現実ではあり得ない体験を提供するエンターテインメントに利用が進んでいる。
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