2016年9月5日
千葉大学、学術論文などを無料でアクセス可能に 国際プロジェクトに参加
千葉大学は2日、学術研究成果発信の促進のために、米国の非営利団体CHORと科学技術振興機構 (JST) による学術論文のオープンアクセス(*1)拡大に向けた国際的な試行プロジェクトに参加することを明らかにした。
このプロジェクトは米国以外では初の取り組みで、大学の参加は現時点では千葉大学のみだという。
今回参加するプロジェクトは、JSTとCHORとの連携による6ヶ月間の試行プロジェクトで、JSTによる競争的資金制度の研究成果である学術論文のオープンアクセス拡大を目指すもの。
CHORは、米国を中心に研究成果のオープンアクセス化に取り組む組織で、主要な商業学術出版者・学協会出版部が参加しており、米国政府から助成を受けた研究の成果論文について、各出版者のサイト上で著者最終稿を公開し、その情報をデータベース化・提供するサービスCHORUSを運営している。
本プロジェクトは、日本においてCHORUSと同様の取り組みを試行的に実施するもので、期間中には、サービスの実効性や関係者・関係機関 (研究者、学協会、機関リポジトリ (*2) など) への影響を調査する予定。
*1:オープンアクセスとは、学術論文等をインターネットを通じて公開し、 無料でアクセス可能にすること。
*2:機関リポジトリとは、大学などの研究機関内で生産された電子的な知的生産物を蓄積保存し、無料で公開するシステム。現在、国内では500を超えるシステムが稼動している。
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