2016年10月26日
いじめ匿名通報アプリ「Kids’ Sign」でいじめの実態を明らかに
アディッシュは25日、全国の中学・高校を中心に導入されている、匿名でいじめを通報できるスマホ用WEBサービス「Kids’ Sign(キッズサイン)」の導入校が、直近半年で16倍に増えたことを踏まえ、これまでに培ってきた経験と共に「いじめ実態調査」に関する声明を発表した。
いじめの件数などが注目されるなか、数字に現れない声なき声や学校と生徒を取り巻く環境、時代に合わせた実態把握の手法の必要性について、いじめ防止に携わる関係者の意見と共に紹介している。
「ネットいじめ」から「LINEいじめ」へと、第三者からの把握が難しいクローズドの環境でいじめが発生するようになってきた昨今、いじめ匿名通報アプリ「Kids’ Sign」は、いじめ被害の声を拾い上げるため、2015年秋よりサービスの提供を開始。あわせて、中学校に通う生徒へのインタビューを行い、生徒が「Kids’ Sign」を安心して利用できる環境の整備をしてきたという。
生徒へのインタビューでは、筆跡や内容によって誰が記入したか特定されてしまうのではないか、記入したことで逆恨みされ、今度は自分がいじめられるのではないか、という懸念から、 「紙のアンケートに本当の事は書きづらい」という声が聞かれたという。このことから、紙面で行われる「いじめ調査」は十分に機能せず、また、紙によるアンケートは実施時期が限定されており、目の前で起こっているいじめ状況のリアルタイムでの把握が難しく、 “いじめを報告する”という機能についても十分ではないことがわかったという。
一方で「Kids’ Sign」は、スマホやネットを使用して「匿名」で“いじめの実態”を報告することが可能。アプリ導入校では、「匿名なので書きやすい」、 「その場で起こっているいじめについて報告できる」などの声があるという。また、「紙面では、(提出する)異性の先生に相談しにくい内容もあり、結局書かないこともあった」という意見もあり、いじめの実態把握やいじめを報告するという点で大きく機能している様子が伺えるという。
LINEを始めとするSNSの普及で、いじめを把握することがますます困難になってきている。「Kids’ Sign」を導入する学校が増加する背景には、こうしたコミュニケーションアプリの普及により、発見や発覚しにくくなりつつある「深刻な悩み等」を把握し、重大事案となる前に早期の問題解決を目指すこと、生徒と保護者に広く通知して、特にいじめ行為の抑止化を図ろうとする学校が増えていることにあると見ている。
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