2017年12月12日
聖学院中、学研のプログラミング授業を実施
学研プラスが運営する「Gakken Tech Program」は10月~11月にかけ、東京・北区の聖学院中学校が取り組んでいる「思考カラボ」の中でプログラミング授業を実施した。
聖学院では、さまざまな価値観を持つ人々とともに歩むなかで、社会が求める自己表現・創造力・分析力・問題解決力・コミュニケーション力などを育む「21世紀型教育」を実践しており、生徒の全人格的な成長と完成を目標としている。
一方、Gakken Tech Programでは、プログラミング学習を通じて未来を生き抜く力を養うことを目指して、学研が独自に作成した教材を使い、物事を論理的に考える力やプレゼンテーション力、自分のアイデアを形にするまでの苦労と喜びを、多くの子どもたちと学んでいきたいとしている。聖学院の目指している「21世紀型教育」に、このGakken Tech Programの理念や取り組みが一致したことから、今回の授業が実現した。
具体的には、聖学院中学校1年生の希望者90名が3クラスに分かれ、「マインクラフト」を使って合計3回のプログラミング学習に取り組んだ。クラスごとに生徒3~5名が1グループとなり、生徒たちは学研が作成したテキストや講師の説明を受けながら学習を進めた。
授業の中には、グループ全員で協力するようなカリキュラムが設けられており、分からないところが出たときには、同じグループ内のメンバーで協力して解決していく仕組みになっている。
今回の授業は、テキストや投影資料を見ながら、プログラミングが初めての生徒にも対応する形で実施された。つまずいた生徒に対しては、講師はもちろん、同じグループの生徒たちが教え合うことで理解を深めていった。この形式は、1人で淡々と進める印象のあるプログラミングの中で、コミュニケーション力を育めるような仕組みとなっている。
最終日の授業で、生徒たちはそれまで学んだプログラミングを使い、グループで協力してドット絵作りにチャレンジした。ドット絵を作るにあたり、まずは日本語でプログラムの動きを考え、それをもとにPCを使ってコード入力をしていった。
授業の最後にはプレゼンテーションを行い、グループごとに成功したところや失敗した原因を考えて発表した。また、講師からフィードバックをすることで、プログラミングに対する知識の定着や分析力、問題解決力、プレゼンテーション力も身につけた。
授業後のアンケートでは、80%以上の生徒が「楽しく学べた」と回答。さらに、多くの生徒が「プログラミングに興味を持った」と答えたという。
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