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2018年2月13日

オンラインプログラミング学習サービス「QUREO」先行体験会で質問攻め

サイバーエージェントグループで小学生向けプログラミング教育を行うCA Tech Kidsと、ゲーム事業会社であるアプリボットは10日、2月19日からサービスを開始する小学生向けオンラインプログラミング学習サービス「QUREO(キュレオ)」の先行体験会を開催した。

QUREO体験会で「開発タイムスタート」

QUREO体験会で「開発タイムスタート」

参加したのはCA Tech Kidsでプログラミングを学ぶ小学生たち20数名。「開発タイムスタート」のかけ声と同時に、「QUREO」の挑戦を開始。日頃からプログラミング慣れしている子どもが多く、戸惑うこと無くサクサクとレベルアップしていく。

ブロックを使ったプログラミング画面

ブロックを使ったプログラミング画面

「QUREO」は、小学生を対象とした、オンラインでプログラミングを学ぶことができるサービス。米国マサチューセッツ工科大学が開発し、世界中で2000万人を超えるユーザーが利用するプログラミング学習ソフト「Scratch(スクラッチ)」のオープンソースを利用して開発されている。命令のブロックを組み合わせてプログラミングを行うため、テキスト入力が必要なく、マウス操作中心で子どもでも取り組みやすい設計となっている。

サイバーエージェントグループでゲーム制作を行っているアプリボットが開発したことで、カリキュラム全体にゲーム性/ストーリー性を持たせており、次々に登場する多彩なキャラクターとともにステージをクリアしていくことで、楽しさと達成感を味わいながら子ども自身が自発的に学習を継続することができる、いわゆるゲーミフィケーションの仕組みを実現している。

QUREO-5また「QUREO」では、300以上のレッスンを通じて、If、ループ、乱数、変数など60項目に及ぶプログラミングの基礎を効果的に学ぶことが可能で、レッスン動画や、ガイドキャラクターによるナビゲーション、復習用レッスンなどを用意して、子ども1人でも楽しく、理解しやすい教材となっている。

体験会参加者には「Scratch」でオリジナルゲームを開発する猛者もいて、初心者レベルを次々にクリア、13、14レベルは当たり前、20レベルまで到達する者もいて、アプリボットの開発担当者やCA Tech Kidsのメンターたちを驚かせていた。

体験会の最後は子どもたちからの「質問タイム」。遠慮の無い質問攻勢に、アプリボットの「QUREO」開発責任者である高橋悠介氏などスタッフも質問に真剣に答えていた。

指導する開発責任者の高橋祐介氏

指導する開発責任者の高橋悠介氏

Q:なぜ「QUREO」を開発したんですか。
A:私(高橋)が、2016年9月に会社の新規事業開発コンテストで優勝したのが開発の始まりです。プログラミングスクールなどから遠くに住んでいる人や、海外からでも、どこからでも学びたい人が学べるようにしたかったんです。

Q:どうして、プレゼントキャラクターに「アルゴ」(QUREOのイメージキャラクター)がないの。
A:はい。そうですね。追加を検討します。少し待っていてください。

Q:家でできますか
A:「QUREO」はオンラインで使えるから、PCとネット環境があればどこらでも利用できるよ。

レベルアップのプレゼント画面

レベルアップのプレゼント画面

Q:どうやって沢山のキャラクターを考えたんですか。
A: 「QUREO」を開発したアプリボットという会社は、ゲームをたくさん作っている会社なんだ。だからこれまでにゲームに登場したキャラクターや新しく考えたキャラクターが1000種類くらい入っているよ。

Q:全部クリアしたら、何レベルまで上がりますか。
A:今は、60レベルくらいだけど、経験値を増やしていけば、レベルはもっと上がっていくよ。

QURIO-8Q:ゲームに対するフィードバックや意見を言える場所はありますか。
A:アプリボットの問合せコーナーで受け付けているから、どんどん送ってください。そのうち、「QUREO」のコミュニティも出来たらいいなと思ってます。

Q:Scratchには、「メッセージ」と「クローン」があるのに、どうして無いんですか。
A:最初はあったんだけど、「if」とか「ずっと」とか基本的なことを学びやすくするためにいまはないんです。そのうち追加するかもしれません。「QUREO」は2週間毎にアップデートしていくので、みんなの意見や要望をどんどん取り入れていくよ。

メンターとして参加した開発スタッフ(青のパーカー)

メンターとして参加した開発スタッフ(青のパーカー)

Q:Scratchは無料なのに、どうして「QUREO」は有料なんですか。
A:Scratchはアメリカのマサチューセッツ工科大学が研究のために開発したプログラミング言語学習環境だけど、「QUREO」はサイバーエージェントのたくさんの社員が関わってプログラミング学習環境を作っただけでなく、たくさんの学習カリキュラムやキャラクターも作っているんだ。それにこれからも、どんどん追加して良くしていくために、たくさんの人が関わっていくから有料なんだ。

2月19日に公開される「QUREO」は、月額1240円(税込・12ヶ月プラン)からの有料オンラインアプリケーションだが、300レッスンのうち1から20レッスンは無料で体験することがでる。子どもが興味を持って楽しみながら学ぶ事が出来るか、試してみることができる。

プログラミング学習がブームのように取り上げられる昨今だが、スクールや教室のサービスの多くは都市部が中心である。また、料金も決して廉価とは言えない。教室に通わなくても自宅でできるプログラミング学習の選択肢の1つとして、「オンライン学習」を検討してみてもいいかもしれない。

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