2019年4月16日
「やりたい仕事が出来る会社」より「安定した会社」 =マイナビ調べ=
マイナビは15日、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握する「2020年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果をまとめ発表した。
それによると、学生の企業選択のポイントに関する調査では、「安定している会社」(39.6%、前年比6.6pt増)が、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」(35.7%、同2.4pt減)を抜き、2001年卒から開始した集計方法以来、初めてトップになった。また、男子については4割を超える結果となっている。
そのほか、前年よりも数値を伸ばした項目として、「給料の良い会社」(19.0%、同3.6pt増)や、「休日・休暇の多い会社」(12.2%、同2.1pt増)があり、安定を求めるとともにワークライフバランスが成立するような職場で働きたい傾向が読み取れる。
一方、学生に行きたくない会社について聞いたところ、19年連続1位だった「暗い雰囲気の会社」(28.5%、同3.3pt減)を抜いて、「ノルマのきつそうな会社」(34.7%、同3.8pt増)がトップになった。こちらも、2001年卒から開始した集計方法以来、初めてのこと。
また、「転勤の多い会社」(23.6%、同3.7pt増)が、「仕事の内容が面白くない会社」(18.4%、同2.4pt減)を上回る4位となり、3位の「休日・休暇のとれない(少ない)会社」(24.9%、同0.5pt減)に迫る勢い。
仕事内容の充実さ以上に、希望の勤務地や自分のペースで働ける企業を好む傾向があり、企業選択で重視するポイントとも通ずる結果となった。
同調査は、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に毎年実施。今回は、2020年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)を対象に、2018年12月1日~2019年3月21日(2019年卒は2018年2月1日~4月10日)に実施した。
WEB入力フォームによる回収を行い、有効回答は4万8064人。内訳は、文系男子1万3341人、文系女子1万9811人、理系男子8789人、理系女子6123人。
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