2019年4月18日
島根県立大×OKI、離島の特別支援教育で「ICT活用教員研修」の実証実験
島根県・隠岐の島町教育委員会と島根県立大学、OKIグループの特例子会社OKIワークウェルの3者は17日、学校現場の特別支援教育の専門性を向上し現場解決能力を高める遠隔研修の実証実験「OKIアイランドプロジェクト」を実施すると発表した。
この実証実験は、離島の小中学校での教員相互の学び合いに、大学教員がICTを利用して専門的助言を行うもので、対象は隠岐の島町立小中学校の特別支援教育に関わる教員。研究期間は4月~2020年3月までの1年間。
同プロジェクトで、島根県立大は、公認心理師で特別支援教育の専門教員である西村健一准教授が開発した新研修プログラムを活用して、学校現場に即した支援方法の導き方を支援していく。
一方、OKIワークウェルは、20年にわたる障がい者在宅雇用の知見を反映して開発したインターネット会議システムを提供。
また、これまでの特別支援学校へのキャリア教育支援の経験を活かした卒業後の就労に必要な教育プログラム作成への協力、全国の特別支援学校とのネットワークを活かしたテーマにあった講師招聘など、参加者それぞれの学校から参加する遠隔研修が円滑・効果的に行えるようサポートしていく。
隠岐の島町教委は、町内全ての小中学校が研修に参加できるようにするための調整を行う。
今回、教員の現場での気づきを寄せ集めることで、互いに学び合い、結果として支援方法が導き出される研修プログラムを取り入れている。
同町教委は、この研修を通して、特別支援教育に携わるすべて教員の専門性向上と、学校現場の教員が過度に専門家に頼ることなく学校現場で適切な支援方法を導き出す「現場解決能力」を高めることを目指すという。
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