2019年7月24日
AI活用した古文書解読プロジェクト「みんなで翻刻」がリニューアル
国立歴史民俗博物館・京都大学古地震研究会・東京大学地震研究所のメンバーを中心に開発を進める古文書史料の市民参加型翻刻プラットフォーム「みんなで翻刻(ほんこく)」が、22日にリニューアル公開した。
「翻刻」とは、くずし字で書かれている古文書を、活字化して現代人が読めるようにする作業のこと。
2017年1月に公開された「みんなで翻刻」では、約5000人の市民が参加。600万文字以上の「くずし字」で書かれた史料が解読された。
リニューアルした新バージョンの「みんなで翻刻」では、さらに多くの災害史料やユネスコ世界記憶遺産「東寺百合文書」の未翻刻部分を、市民参加で解読。
さらに、最新のAIを使った「くずし字」の自動認識機能も搭載。凸版印刷、および人文学オープンデータ共同利用センター(ROIS-CODH)が開発した「くずし字認識システム」が利用でき、「くずし字」に慣れない初心者でもAIの支援で翻刻作業に参加できる。
今回のリニューアルでは、デジタルアーカイブの国際標準規格IIIFに対応。国立国会図書館や国文学研究資料館など、さまざまな機関が公開するデジタル史料を「みんなで翻刻」で扱うことができるようになった。
また、ユネスコ世界記憶遺産にも指定されている「東寺百合文書」や、東京大学附属図書館が所蔵する地震史料のコレクション「石本コレクション」を公開し、市民と協働で翻刻を進めていく。
翻刻されたテキストは、オープンデータとして公開、歴史研究や科学研究に役立てられる。
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