2019年11月29日
日本の13~18歳の約4割が将来「ITキャリア」の選択を検討 =CompTIA日本支局調べ=
世界100カ国以上の国と地域で取得されている認定資格を提供するCompTIA(コンプティア)の日本支局は28日、「IT利用とキャリアに関する日本の10代(13~18歳)の視点」と題する調査レポートを発表した。
このレポートは、CompTIAが世界11カ国の13~18歳を対象に、今年8月に実施したオンライン調査「国際比較からみるITとキャリアに関する若者の視点」の結果の日本のパートの一部を抜粋してまとめたもの。
それによると、日本の10代(13~18歳)の約4割(36%)は、将来、「ITキャリア」を選択することを検討していることが分かった。
日本の10代の若者は全般に、ITの仕事に伴う問題、つまり問題解決ができる、やりがいがある、楽しい、給与が良いといったことに対して肯定的であると考えている。
しかし、今回の調査では、多くの若者がIT業界を職業として見る上で妨げとなっているバリア(障害)が依然、存在することも明らかになった。
例えば、データでは、10代の30%が高校や大学でのITの学習や経験する機会が不足していると感じていた。
また、日本の10代の23%は、「ITキャリアは踏み入るのが難しい」という理由から、手の届かないところにあると考えている。同様の割合は、教育やトレーニングが高価すぎることも示している。
今回の調査ではまた、キャリアアドバイスに関して「性別バイアス」が依然として存在することも確認できた。
日本の男子は、女子と比較して、両親、教師、知人などからITキャリアの検討をより奨励されていることが分かった。(男子35%、女子16%)。
ITにおける具体的なキャリア機会について尋ねると、10代の若者に最も人気があったのは、「ビデオゲームの設計」、「スマホアプリの設計」、「ウェブデザイン」だった。
また、日本の10代の若者の45%は、全般にITはプラスの方向に向かっていると考えていた。
これに対し、マイナスの方向に向かっていると感じていると回答したのは9%、不確実という意見が46%だった。グローバル全体の数字を見ると、54%がプラス、11%がマイナス、35%が不確実という回答。
日本の若者の60%近くが、ITの自動化や、仕事の未来に関して見聞きしていることを報告しており、その不確実性に対してある程度の懸念も示している。
今回の定量的調査は、2019年8月に13~18歳の回答者を対象としたオンライン調査で構成。オーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、日本、オランダ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、南アフリカ、英国、および米国で実施され、合計1508人が調査に参加した。
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