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2019年12月25日

ICT導入から4カ月の成果と課題/神奈川県立氷取沢高校

神奈川県立氷取沢高校は19日、電子黒板・ICT機器を活用した「主体的・対話的で深い学び」の実践、と題する公開授業を開催した。

タブレットで撮影してプロジェクターに映写

氷取沢高校では今年の夏休み、全教室に電子黒板(プロジェクター式)を設置、合わせて教師用iPad数台と生徒用Chromebook 82台を導入、Wi-Fi環境も整えた。学習ツールとしては、G Suite for Education(Google)と、みらいスクールステーション(富士ソフト)などを導入している。

この日行われた公開授業は、遠山知夏教諭の2年国語「古典B」、岸 健晴教諭の2年理科「化学基礎」、森 啓樹教諭の1年外国語「英語表現1」、佐藤靖彦総括教諭の2年地歴「世界史A」、池田 剛教諭の2年数学「数学B」、田野井和希教諭の1年外国語「コミュニケーション英語」の6コマ。

岸教諭の理科、本時の単元名は「物質の変化第2章 酸と塩基 ③酸・塩基の中和と塩」。授業のテーマは、「Chromebookを使って滴定曲線を作成使用!」。目標は、「2種類の滴定曲線の作成を通して、酸の種類による滴定曲線の違いを理解する」というもの。

黒板に映写した画像と手書きを使用する岸教諭

2人1台のChromebookを使用し、G Suite for Educationのクラスルームから測定結果のスプレッドシート開く。酢酸と硫酸の測定結果から2種類の滴定曲線のグラフを作成。2種類の滴定曲線を比較することで違いを考察し、中和滴定について考察する。生徒たちはグループ毎にグラフ作成を行い、意見を出し合って考察を進めていく。

岸教諭による、考察の解説では、黒板にグラフを直接投影し、そこにチョークで解説を書き込みながら説明を行っていた。

佐藤教諭の地歴、本時の単元は「ヨーロッパ諸国の再編」。授業の目標は、「ロシアの対外進出政策である『南下政策』の推進が、ヨーロッパの国際社会にどのような変化をもたらしたかを理解する」。佐藤教諭の指導感としては、「電子黒板を使用することで、口頭では伝わりにくいイメージを伝えやすくなり、それをもとに生徒自身が自分の考えを深めたり多角的な視野で歴史を見たりすることが出来る」というもの。

白地図に国名を書き込む佐藤教諭

みらいスクールステーションのサーバから19世紀ヨーロッパの白地図を呼び出してスクリーンに表示。本時のテーマであるロシアの南下政策について話し始める。すると生徒から「国名が分かりませ~ん」という声。そこで佐藤教諭は、電子黒板のペンを使用して、「ロシア」「オーストリア」「プロイセン」「オスマン帝国」「フランス」「イギリス」などと校名を書き込み、ヨーロッパの状況を解説。「では、ロシアが大西洋に出るために選んだルートはどこかな」と発問。「国名大丈夫か?」と確認して、ペンタッチで国名を消去。生徒たちは、グループワークでルートを話合う。その結果をグループ代表がスクリーンに書き込む。

南下ルートを書き込む生徒

そのうえで佐藤教諭は、ロシアの北にあるバルト海と南にある黒海を様々な写真を映写して比較。冬でも凍らない「不凍港」であることが重要で、凍らない黒海のルート、つまり南下の政策が実施された。そこで佐藤教諭は「では、ロシアのこの南下ルート、黒海から地中海、大西洋へと進むルートを快く思わない国はどこだろうか」と発問。再びグループワークを開始する。

公開授業終了後、研究協議会が行われた。授業を担当した教諭の振り返りでは、「グループ活動の結果をタブレットで撮影して電子黒板に投影して共有できた」「電子黒板の書き込みは訂正や追加がもう少しスムーズに行えれば良かった」「使用したPCの台数が多かったのか通信が重かった」「動画や音声が使えて便利だった」「スクリーンに書き込めるのはよかった」「資料をスクリーンの映すことで生徒が前を向いて授業できた」「スマホを使って動画作成した」「G Suite for Educationをもっと使えばよかった」などの報告や感想が述べられた。

Chromebookを使ってグループワークする生徒たち

ICT導入から4カ月、同校では教師の半数以上がICTを活用した授業に取り組んでおり、「ICTは導入したものの」という学校も多い中、着実に成果を上げつつある。

しかし、総評を求められた神奈川県高校教育課の担当者は、「県ではPC教室を減らしたりしながら予算措置を行い、タブレットやプロジェクターの整備を進めています。導入したICTは是非活用して欲しい。しかし、教師が楽になるとか、これまで出来なかったことができるといったレベルで止まらないで欲しい。なぜICTを活用しなければならないのか。新しい学習指導要領で求められる3つの資質・能力は、“言語能力” “問題発見・解決能力”、そしてもう一つが情報モラルを含む“情報活用能力”です。ICTを単に教具として使用するのではなく、情報を主体的に捉えて学ぶ“情報活用能力”の育成に役立つよう、必ず活用して欲しい」と、今後の課題を提示した。

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