2020年2月19日
「第9回科学の甲子園全国大会」出場校決定、3月20日~23日に埼玉で開催
科学技術振興機構(JST)は18日、「第9回科学の甲子園全国大会」の出場校を発表した。大会は、3月20日から23日まで、埼玉県のソニックシティとサイデン化学アリーナで行われる。
科学の甲子園は、高校生が学校対抗で科学技術、理科数学などにおける複数分野の知識・技能を競う場所として提供し、科学好きの裾野を広げるとともにトップ層の学力伸長を目的としている。また同大会は産学官が一体となった新たな科学技術系人材育成モデルとして設計されており、この趣旨に賛同した協働パートナーとして32の企業・団体が支援している。
各都道府県における代表選考には696校8999名が参加し、予選を勝ち抜いた47チームが全国大会に出場する。出場チームの構成は、高校1、2年の生徒6~8名。競技内容は筆記試験と実技試験が3競技行われる。
各チームから競技ごとにそれぞれ数名が参加し、問題を分担・相談しながら協働でその成果を競い合い、総合点を競う。実技競技のうち1つは事前公開競技となっており、今回はオートマチック台車によるブロック運び。すでに競技概要と試作に必要な材料は各チームに配布されている。制限時間内に用意された材料と工具で台車を作り、決められたレース時間内に、スタートエリアからゴールエリアまで運んだブロックの合計得点を競うもの。
発表会では事前公開競技のデモンストレーションが行われた。発泡スチロールのブロックが台車の荷台から崩れないように、いかに滑らかに停止させることができるかが鍵となってくるようだ。
来年度から3年間は茨城県での開催となるため、埼玉県最後となる今大会の見どころは、開会式での地元高校生によるおもてなし演出、歴代優勝校が4校出場するが優勝の行方はどのチームになるのか、1年生のみで構成される3チームがどこまで健闘するのか、また特別シンポジウムとしてノーベル化学賞受賞の吉野彰氏が登壇するなど、見どころが盛りだくさんだという。
発表会には代表生徒として、茨城県代表の江戸川学園取手高等学校の中西優奈さん、曽根宏太さん、神奈川県代表の横浜翠嵐高等学校の束村晴さん、勝呂碧さんが登壇し、意気込みを語った。発表会後、将来医師を目指しているという中西さんは、クラスのみんなの激励を受けてこの日の発表会に臨んだという。事前公開競技のデモンストレーションを目の前にし、目を輝かせていた。当日どのような戦いが繰り広げられるのか楽しみ。
開催概要
開催日程 : 3月20日(金・祝)~23日(月)
開催場所 : ソニックシティ〔埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5〕/サイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)〔埼玉県さいたま市桜区道場4-3-1〕
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