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2020年10月1日
早稲田システム開発、「ポケット学芸員」が八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館に導入
早稲田システム開発は9月30日、スマートフォンを利用して展示解説などを楽しめるミュージアム展示ガイドアプリ「ポケット学芸員」が八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館に導入されたと発表した。
同館では、研修を受けたボランティアガイドが展示解説等を行い、アンケート調査等でも好評を博している。しかし、英語ガイドは対応できるスタッフが限られていることもあり、音声解説機器の必要性は従来から認識されていた。世界遺産登録をめざす「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産を有するガイダンス施設でもあるため、今後増加する来訪者への多言語化を進める必要もあった。導入にあたり、英語解説は市内に在住していたニュージーランドの大学院生(学芸員)が同館へ協力する形で作成、日本語音声は市内の高校生(放送部)と準備を進めている。日本語音声は準備ができ次第公開する予定。
ポケット学芸員を選定した理由として、現在進めている同館内データベースの移行にクラウド型収蔵品管理システム「I.B.MUSEUM SaaS」を選定したため、その付帯サービスとして「ポケット学芸員」が利用できる点も選定理由となった。
八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館は、八戸市内の発掘調査や研究、保存と活用をはかり、是川石器時代遺跡の史跡整備を担う施設。「縄文の美と謎を探る」をテーマとした常設展示では、国宝「合掌土偶」をはじめ、縄文時代の漆製品を含む重要文化財「是川遺跡出土品」と「風張1遺跡出土品」を展示公開。常設展のほか、縄文をテーマとした企画展示、ものづくり体験をはじめ各種講座を開催し、年間約3万人が来館する。
「ポケット学芸員」は、スマートフォンを利用して展示解説を閲覧・視聴できるガイドアプリ。ひとつのアプリを複数のミュージアムで共用的に使える点が特徴で、スマートフォンにインストールしておけば、全国のサービス実施館で展示ガイドを利用することができる。
ガイド内容は、それぞれの博物館・美術館が独自に工夫して制作する仕組みを採用。館によってテキスト画面だけでなく写真や動画、音声など多様なスタイルで情報が配信されている。
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