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2020年12月28日

ISID、明電舎の技術研修センター「Manabi-ya」へARトレーニングツールを提供

電通国際情報サービス(ISID)は24日、明電舎が10月5日に開設した体感型技術研修センター「Manabi-ya(学び舎)」向けに、メンテナンス作業者向けARトレーニングツール「バーチャルアセット」を納入したと発表した。

技術研修センター「Manabi-ya(学び舎)」 (出典:明電舎)

同ツールは、明電舎が構築した「AR 教育システム」における、大規模設備のメンテナンストレーニングに対応する部分を担うもの。Microsoft社のヘッドマウントディスプレイ“HoloLens 2”を通じて見る現実空間で、3D 化された設備に情報を重ね合わせ、実機と同等にメンテナンス操作が可能なバーチャルトレーニング環境を提供するという。

今回 AR トレーニングの対象とした非常用発電装置は、災害による停電などの緊急時に確実な稼働が求められる機器であり、平常時のメンテナンスを通じた機器保全は極めて重要。しかしながら近年は、装置の機種や仕様の多様化により、メンテナンス技術習得に時間がかかる一方で、高齢化による熟練作業員の減少が進み、技術やノウハウの継承は困難な状況にあるという。

また、メンテナンストレーニングは実機の利用を基本とするものの、時間や場所の制約により過去からの様々なバージョン全てを用意することは難しいため、実機でのトレーニングが困難なものについてはテキストを利用した座学が中心となり、現実感の乏しい学習になってしまうという問題もあったという。

明電舎は、これらの課題に対応し、メンテナンス作業者の技術向上を支援する環境の実現を目指し、ICT を活用した体感型技術研修センター「Manabi-ya」を開設。トレーニングの主力プログラムの 1 つとして AR を活用した体感型トレーニングシステム「AR 教育システム」を設計し構築。「AR 教育システム」は「バーチャルアセット」「バーチャルタッチ」「リアルアセット」などのツールからなり、そのうちの「バーチャルアセット」の製作をISIDに委託。

「バーチャルアセット」は、Microsoft 社のヘッドマウントディスプレイ“HoloLens 2”と 3D ゲーム開発プラットフォーム“Unity”を利用した体感型トレーニングツール。現実空間の指定された場所に、HoloLens 2 を通じてインタラクティブに操作可能な 3D モデルを表示し、テキストや音声などを組み合わせたトレーニングシナリオを容易に作成できる。

受講者は、このトレーニングシナリオを AR 空間内で実行することによりメンテナンス手法を効率的に学習し、自学自習を繰り返すことで技術の向上が期待できる。
同ツールの特徴は、設計データから様々な機種やサイズの装置を 3D モデル化し、QR コードをマーカーとして任意の位置に表示可能。作業プロセスを学習するシナリオのみならず、回答選択を要するテスト形式のトレーニングシナリオ作成が容易。受講者のハンドトラッキングやアイトラッキングが可能。また、熟練作業者の手や視線の動き、音声などを記録し、受講者が正しい手順を学ぶことができる機能も組み込まれており、今後検証を進めながら、運用、展開へと進めていく予定。

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