2020年12月29日
新入社員研修は「オンラインとリアルを組み合わせて実施」が28.2%で最多 =学情調べ=
学情は28日、2021年4月入社の新入社員の入社式・新入社員研修に関して、企業の人事担当者にアンケートを実施したと発表した。
入社式は、59.4%の企業が「リアル」でも開催することを予定。「例年と同規模で、リアルで実施」24.1%、「規模を縮小して、リアルで実施」26.9%、「オンラインとリアルを組み合わせて実施」8.4%「オンライン」のみで実施の回答は4.1%に留まる。また、「未定」と回答した企業が36.5%に上り、新型コロナウイルスの感染状況などを見極めながら、検討したいという意向が伺える。
新入社員研修は「オンラインとリアルを組み合わせて実施」が28.2%で最多。66.3%の企業は「リアル」でも研修の実施を予定していると回答した。「オンラインだけでは同期のつながりが希薄になる」「オンラインでも実施可能ではあるものの、社会人としての自覚を持ってもらうためにもリアルで開催したい」などの声が寄せられており、「リアル」な場での研修の重要性を感じている企業が多いことがわかる。
2020年4月の新入社員受け入れでは、多くの企業が研修方法の変更など急遽の対応を迫られた。2020年4月入社の新入社員研修の実施方法については、「オンラインで実施」「オンラインとリアルを組み合わせて実施」の企業が51.3%と半数を超えた。
実際に2020年3月・4月には、同社にも「eラーニング研修」の問い合わせが多く寄せられ、200社以上のオンライン研修導入を支援した。「テレワーク」などの働き方の変化とともに、この1年間で「Webセミナー」「Web面接」「オンライン研修」など、採用・教育におけるリモート化も急速に進んでいる。
しかし、多くの企業がリモートでの採用や教育を経験した結果、最近では「リアル」に回帰する動きが出てきている。若手社員の教育においても、「オンラインだけではモチベーションの把握が難しい」「リアルな場でのコミュニケーションがあってこそ、社会人としての自覚や、社員としての帰属意識を醸成することができると思う」など、人事担当者から「リアル」の重要性を指摘する声が伺えるという。
調査は企業人事担当者を多少に、12月11日~18日の期間にWebアンケートで行われた。有効回答数は688件。
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